渡り鳥のために電気を消そう!テキサス州の夜間消灯キャンペーン (1/5ページ)

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渡り鳥のために電気を消そう!テキサス州の夜間消灯キャンペーン
渡り鳥のために電気を消そう!テキサス州の夜間消灯キャンペーン

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 季節ごとに、空を渡って旅をする渡り鳥の群れ。だが彼らにとって、人間が建てた高層ビルは危険極まりない障害物になる。

 夜間に移動する渡り鳥にとって、人工照明が方向感覚を狂わすだけでなく、夜景を反射するビルの窓は、空間が続いているようにしか見えないのだ。

 そこでアメリカで野鳥の保護活動を行っているNPO団体「全米オーデュボン協会」では、「明かりを消そう」運動を展開中。これは鳥たちが渡りを終えるまでの間、街の照明を落とそうという取り組みだ。

・高層ビルを彩る照明が渡り鳥の旅を脅かす
 現代の大都市では、夜も夜中も明け方も、不夜城のごとく煌々と明かりが灯り続けている。キラキラとした明かりが反射する高層ビルの窓は、鳥たちにとって空が続いているようにしか見えない。

 さらに夜でも明るい人工照明は、月や星を頼りに飛び続ける渡り鳥たちの方向感覚を狂わせる。晴れた夜には、地上の照明はなんと上空4,000mにまで影響を及ぼすのだという。

 その結果、毎年何千・何万どころか、何億羽もの鳥たちがビルに突っ込んで命を落とし続けているのだそうだ。

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photo by iStock・鳥たちの安全のための消灯キャンペーン
 そこでアメリカでは鳥たちが渡りを行う期間中、できるだけ夜間の照明を消して、野鳥たちの命を守ろうという運動が広がっている。
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