ASKAネタ元の現役組員が明かす歌舞伎町”覚せい剤”蔓延事情

デイリーニュースオンライン

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 今月10日、警視庁は、歌手のASKAに覚せい剤やMDMAを売り渡していた疑いで、「新宿の薬局」と呼ばれる住吉会系幸平一家2代目大昇会の事務所に家宅捜索を行ったが、近年クリーンになったといわれる歌舞伎町に「薬局」と呼ばれるような暴力団事務所があることに驚いた人も多いのではないか。

 大昇会と同様、歌舞伎町に事務所を構える暴力団幹部はいう。

「歌舞伎町には200以上の組事務所があるが、そのうちの半分以上が、何らかの形で覚せい剤を扱っている。それだけシャブはカネになるってことだ。最近は、”危険ドラッグ”に世間の目が集まってくれていたので、実は商売がやりやすかった。しかし、今回の家宅捜索の一件で、また締め付けが厳しくなるだろう」

この幹部によれば、「薬局」は大昇会だけでなく、歌舞伎町のいたるところにあるという。

「この街の覚醒剤ルートは、大きく分けて、ヤクザルートと外国人ルートの2つがある。元売には中国人、韓国人のボスもいるが、そこから先の流通を仕切っているのはヤクザだ。いずれにしても、歌舞伎町に出回っているシャブの9割は暴力団が絡んでいる」

 需給関係はどうなのか?

「昔に比べたら寂れたっていう話も聞くが、腐っても歌舞伎町だ。いまも日本有数の歓楽街の一つであることには変わりない。シャブを欲しがる客はいくらでもいる。俺の知ってる末端のバイニンでも顧客を150人は抱えている。1人の客が最低でも月に1回、1パケ(1万5千円程度)を購入するとしても売上は200万円以上だ。知り合いのホストは、風俗嬢や金持ちの奥さん連中にモノをさばいて、クスリだけで月に300万以上の売上をあげている。俺の配下には中卸をやってる大学のサークルの代表なんかもいて、学生のバイニン十数人にモノをおろしてる。クリーンになった、安全になったっていっても、裏側はこんなもん。これほどクスリが蔓延してる街もないと思うね」(前出・幹部)

 警察による暴力団排除の流れは、先日の工藤会トップの逮捕を見ても明らか。その圧力によって、年々シノギが厳しくなっているといわれる暴力団が、「仕入れれば仕入れただけ売れる」といわれる覚せい剤に、今後ますます依存していくのは避けられないトレンドのようだ。

(取材・文/編集部)

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