【神戸女児遺棄】容疑者が逮捕前に吹聴「バックが学会、怖いもんない」

デイリーニュースオンライン

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 神戸の繁華街・新開地の飲み屋街にある複数の居酒屋で、生活保護受給を示す「福祉カード」を店員に見せ、「ツケで飲ませてくれ」と九州訛りで話す男が出没していた。

 男は時に、手に握り締め100円玉3枚をテーブルに置き、「これで焼酎飲ませてくれ!」と居酒屋でムリを言うこともあった。新開地の飲み屋の常連たちは、その男の姿を今でも鮮明に覚えている。

 この男こそ、神戸小1女児遺棄事件で逮捕された君野康弘容疑者(47歳)だ。

「酒を飲んでへんときは、そら、借りてきた猫のようにおとなしかったで。でも、ちょっとの量でも、好きな焼酎が入ったら、もう大暴れや。上半身裸でウロつくわ、喚くわでな。近所でもそうやったみたいやけど、新開地でも似たようなもんやった」(神戸・新開地の居酒屋客)

競艇で勝った客に酒をタカり、貰いタバコをせがむ――

 事件発生現場となった神戸市長田区の住居アパートから、繁華街である新開地までやってきては、誰かに酒をタカり、飲み屋や道行く人にもらいタバコをせがむ。タバコがもらえないとわかると「1本10円でよかから」とタバコを売ってくれと懇願したという。居酒屋の客はみな、うっとうしく思っていた――。

 昨年5月に関西地方の刑務所から出所してから逮捕寸前まで、君野容疑者はこんな日常生活を送っていたという。当初、競艇が趣味と伝えられていた君野容疑者だが、実際は競艇の趣味などなかったようだ。

「ボートピア(競艇の舟券販売所)にやってきては、競艇で勝ったヤツをみつけて、『ちょっと飲ませてくれや』と酒をタカりに来とっただけや。アイツ(君野容疑者)が舟券買うたとこなんて、誰も見たことあらへんのとちゃうか」(前出・同)

 君野容疑者と多少の縁があったというこの居酒屋客は、「FXやっとったとか言うとったけど、そんなカネ、ほんまに持っとったんかどうかわからんで」と、逮捕前の様子を振り返る。

君野容疑者「バックが学会やから怖いもんないで!」

 新開地の飲み屋、住居アパート近隣でも、君野容疑者は「俺、創価学会やから、いろいろ手厚いんや。バックには学会があるから怖いもんないで」と話していたという。

 だが、近隣住民や新開地での君野容疑者を知るという者はみな、「ほんまに学会入ってたんかどうかも怪しいもんや。信仰心なんてなかったんとちゃうか。どこぞの教会で炊き出しと聞けば、酒飲んでても、喜んで飛んで行きよったし」と口をそろえる。生活保護受給など、何がしかの福祉サービスが受けられることを期待して、創価学会との関わりを持っていたことが、ここからも察しがつく。

 なお、事件以来、繰り返される記者の質問に、創価学会関係者は「生活保護受給の口利きなどを行なったことは一切ない」とうんざりした様子。君野容疑者の住むアパートの近隣の創価学会関係者も、「うちらの組織が利用されただけ。迷惑してる。もうこれで勘弁して」と困惑顔だ。美玲ちゃん殺害後、その遺体を創価学会の機関紙『聖教新聞』に包んでいたという報道に、「仏罰を当てるのももったいないわ!」(近隣に住む創価学会関係者)と怒り心頭だ。

 なお、バラバラにされた美玲ちゃんの遺体は、「見つからなかった腰の一部と腰骨は君野容疑者の部屋から見つかったので、これで体は全て揃った」(捜査関係者)という。事件の真相解明が待たれる。

(文・写真/川村 洋)

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