御嶽山噴火は序章…次に爆発しそうな危険火山はこれだ

デイリーニュースオンライン

 御嶽山噴火による死者は50名を突破し、1991年に43人が犠牲となった長崎県の雲仙・普賢岳噴火以来の大惨事となってしまった。しかし、日本にはさらに危険な火山がいくつもあるとの指摘もある。しかも、次なる噴火は御嶽山のものより大規模になるというのが、多くの専門家の見立てだ。

 次に「火を噴く」のは、果たしてどこの山か? 御嶽山噴火災害後、さまざまなメディアで取り上げられた「次なる噴火予測記事」を独自に分析、いまこの瞬間に爆発してもおかしくない「超危険な火山ワースト3」を分析してみた。

危険度3位 箱根山(神奈川・静岡)

 ライバル関係にある夕刊フジ、日刊ゲンダイがともに挙げているのが、観光地としても名高い箱根山だ。2013年5月頃、群発地震が発生。ケーブルカーが止まるほどの揺れも起ったという。さらに大涌谷の近くでは、噴気が増えて林が枯れているスポットがあり、「噴火の兆候だ」と専門家は唱える。

危険度2位 那須岳(福島・栃木)

 1963年に噴火した那須岳の危険性をメディアで主張する専門家も多い。この山は御嶽山同様、気象庁が24時間監視している「常時観測火山」のひとつで、前出の夕刊紙2紙のほか、朝日新聞なども危険性に触れている。ここでも最近、群発地震が頻発しているのが根拠になっている。

危険度1位 日光白根山(群馬・栃木)

 もっとも危険だと多くのメディアが報じているのが、ここ日光白根山だ。10月7日発売の週刊女性でも、「次は日光白根山か男体山」と表紙に大々的に打ち、「今にも火を噴く状態にある」
 と警鐘を鳴らす。立命館大学環太平洋文明研究センター・高橋学教授のコメントを抜粋しよう。

「群馬と栃木の県境にある日光白根山では、いまも小さな地震が繰り返されている。震源は動くため、日光白根山か東側にある男体山(栃木県)のどちらかの山で間もなく噴火するのではないかとみてます」

 麓に丸沼高原が控える日光白根山は、標高2578メートルの日光火山群の主峰。景観にすぐれ、最近は外国人観光客の数も急増しているという。もし噴火すれば、御嶽山以上の甚大な被害が予想されるが、日本の火山噴火予知体勢には大きな問題があることが、今回の御嶽山噴火で浮かび上がった。それは、「地震と噴火は関係がないという考え方が火山学の主流」であるからだと、週刊女性は主張する。

 いずれにしても、首都直下型地震と同様、次なる大噴火はそう遠い未来のことではないようだ。

(取材・文/小林靖樹 Photo by Börkur Sigurbjörnsson via flicker)

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