ニューヨーク・ヤンキースに所属する田中将大投手（25）にちょっとした異変が起きている。6日、マー君のモノノフ（ももいろクローバーのファンの総称）卒業を示唆する“証拠”が見つかったことで、ネット上で大きな議論を呼んでいるのだ。

　マー君が「モノノフ卒業」を示唆したのは、本人のツイッターアカウントに記されたプロフィール部分。それまでは「田中将大です。モノノフ　趣味はゴルフ／競馬」と記されていたが、6日になると記述内容を修正。「ニューヨークヤンキースの田中将大です。アイドルが好きです。趣味はゴルフ／競馬」と、それまで堂々と記されていた「モノノフ」の四文字が削除されていた。

　マー君といえば楽天時代から、アイドルのももいろクローバーZのファン（通称：モノノフ）として有名だった。昨年のシーズン中には、ももクロの人気曲『走れ！』や『DNA狂想曲』を入場曲に選ぶなど、その熱狂ぶりは度々マスコミでも報道されている。また、バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』（フジテレビ系）の人気コーナー「食わず嫌い王選手権」では、ももいろクローバーZのメンバーと対決するなど交流も盛んで、マー君の「ももクロ好き」は衆知の事実だったはずだ。

　この突然の様変わりは何なのか。あそこまで熱狂していたももクロに突然冷めてしまうなんてことはあるのだろうか。この日、マー君の異変を感じていたというスポーツ紙記者が証言する。

「マー君は当初、モーニング娘。が好きな普通のアイドルファンでした。ももクロも奥さんの里田まいから紹介されて、急速にハマっていったのは有名な話。アイドルファンというのはそもそもDD（誰も大好き）が一般的で、好きなグループをひとつに絞るということ自体が珍しい。奇しくもツイッターのプロフィールが変更された6日は、ニューヨークのベストバイシアターでモーニング娘。公演が行われた日と一致します。当然、マー君もこの会場を訪れ、自身のツイッター上で『今日はモーニング娘。’14のニューヨーク公演に行ってきました！ 彼女達の単独でのLIVEは2012年以来でしたが、相変わらずのスキルの高さに圧倒されてしまいました～ めちゃくちゃ楽しかったです(^-^)/』と興奮した様子で報告しています。久々にモーニング娘。のライブを観て、完全に気持ちが傾いたのではないでしょうか」

　その一方で、「モノノフ」周辺に広がる“ももクロ離れ”を指摘する声もある。自身も以前は熱狂的なモノノフだったという芸能ライターが説明する。

「昨年あたりから『ももクロ飽きた』とネット上でよくつぶやかれるようになるなど、深刻なファン離れが指摘されています。かつてはお笑い芸人を中心に芸能界にも多く存在したモノノフですが、今では彼らもももクロを語りたがらない状況。メンバーの高齢化や楽曲のマニアック路線、自己満足なライブ演出など飽きられた要因はいくつも考えられますが、今年世界ツアーを成功させたBABYMETALにファンが大量に流れているという話も聞いています」

　そんな証言を裏付けるデータも存在する。「ももクロ」「モーニング娘」「BABYMETAL」の3グループはインターネットでどれだけ検索されているのか。Googleトレンドで調べてみると一目瞭然だった。2013年まで圧倒的だった「ももクロ」の人気動向は今年に入ると急落。現在では、ほかの二組とほぼ同位置に落ち着いているのだ。かつて、あれほど蜜月を誇った田中マー君とももいろクローバーZ。人の気持ちはうつろいやすいとは言うものの、DDアイドルファンは私たちの想像以上に変わり身が早いのかもしれない。

（取材・文／内村塩次郎）