セクハラ都議発言をデヴィ夫人が斬る!「日本は男性社会と世界が認識」

デイリーニュースオンライン

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 2014年6月、東京都議会の本会議中に起こった、いわゆる“セクハラ野次問題”。質問中の塩村文夏(しおむら・あやか)議員に向かって「早く結婚した方がいいんじゃないか」という、心ない野次が飛ばされ、大問題に発展しました。しかし、それからたった3か月後の9月、男女共同参画社会推進議員連盟の野島善司会長が「結婚したらどうだ、と自分も言う」と発言。さらなる物議を醸しました。

 言うまでもなく、日本の議員のレベルは低すぎます。嘆かわしいです。正当な反論ならともかく、人が発言しているときに侮辱的な野次を飛ばすなんてマナーに反していますよ。そこに来て、野島会長の問題発言。本当に恥ずかしい。2人が所属する自民党の対応もお粗末でしたよね。先の野次騒動では鈴木章浩議員一人だけ謝罪しましたけど、野次を飛ばした議員はもう一人いたはずなのに、結局、うやむやになっています。自民党系の議員たちは、もう一人の人が誰か知っているはずですよね。

 議員のクオリティーの低さは、そういう人を選んだ国民にも責任があります。投票だって結局、自分に利益をもたらすかどうかの損得勘定で行っている人がほとんどで、その人の主義や主張に対しての投票は極めて少数なのでしょう。世界規模で見ても、日本の女性議員の割合は多くありません。ビジネス界では女性の成功者も多いと思うのですが、政治の場となるとそうでもない。有権者たちも女性は頼りないと思っているのかもしれません。

 加藤タキさんの御母堂である加藤シズエ女史をはじめとする、日本の女性議員の先駆けと言える方たちは大変な苦労をしたと思います。その意味では、先の内閣改造で入閣した女性活躍担当大臣の有村治子さんと、総務大臣の高市早苗さん、法務大臣の松嶋みどりさんには期待しています。

 でも、やっぱり日本は男性社会なんでしょうね。今回のセクハラ都議発言で世界がそう認識したことでしょう。私も週刊文春や週刊新潮などの週刊誌に誹謗・中傷され、40年間もさんざん叩かれましたけど、編集者はみんな男性でしたから。日本の大都市のほとんどには、ホステスのいるナイトクラブが存在します。これも日本ならでは。ホステスが男性の相手をする、そんな文化があるのは日本や韓国くらいでしょう。第二次大戦後、日本の女性は参政権を獲得しました。「戦後、靴下と女性が強くなった」とよく言われますが、まだまだ遠い道のりです。(談)

デヴィ・スカルノ
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1959年、訪日中のインドネシア・スカルノ大統領と出会い、結婚。若くして大統領夫人となり、日本とインドネシアの友好親善に尽くす。現在は「デヴィ夫人」の愛称で親しまれ、テレビなどでも大活躍。また、NPO法人「アース・エイド・ソサエティ」を発足させるなど、地球規模の慈善活動も行っている。

(撮影/西田 航)

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