地下アイドルを食い物にする"偽装プロダクション"「知識ない子を集めれば簡単」

デイリーニュースオンライン

 長らく続くアイドルブームの影響で、アイドル人口が増加。それにともない、芸能事務所の数も増加しているという。しかしここでいう芸能事務所とは、女のコを利用して小銭を稼ぐ芸能事務所とは名ばかりの事務所のことだ。

女のコさえ集まれば副業でも小遣い稼ぎが可能!?

 都内でサラリーマンとして働くかたわら、副業として芸能事務所を運営する斎藤光司さん(仮名・39歳)は、その実態をこう証言する。

「これだけアイドルブームが続いているのですから、まだ当分は続くと思ったんです。しかも、正直、アイドルとは呼べないような容姿のコも、撮影会やなんやらで需要があるって言うじゃありませんか。じゃ、僕も女のコさえ用意できれば、ひと儲けできるんじゃないかって思ったんですよ。そこで、簡単なホームページを作って事務所を立ち上げたんです。あ、立ち上げたと言っても、法人登記しているわけじゃありません。あくまで、カタチだけです」

 なんとも安易な考えだが、それでもこの方法で小銭を稼げているというのだから驚きだ。

「営業などなにもせずにネットで応募かけているだけなのですが、それでも、月に2〜3人のタレント志望の子が応募してくるんです。そしたら、簡単な撮影会をセッティングするのですが、これは撮影会のセッティング業者がありますから、そちらに申し込むだけ。あとは、撮影者の募集から撮影場所の提供まで全てやってくれます。私は、当日にそのコをつれて指定された場所にいくだけ。超簡単ですよ(笑)」

「芸能界はこういうモノ」という一種の洗脳でコントロール

 撮影者がセッティング業者に支払った撮影料の半分が、斎藤さんの手元に入るシステムになのだとか。1回の撮影料は、コスチュームなどにもよるが、60分で2万円が相場とのこと。1日で3人程度の撮影をセッティングしてもらえるので、3万円がバックされて、そこから女のコには交通費込みで5000円を支払っているのだという。

 当然ではあるが、斎藤さんは女のコをタレントとして売り出すつもりはない。正確に言えば、売り出す力も人脈もない……。女のコが不審に思うことはないのだろうか。

「このネット時代に、ウチみたいな名もない事務所に飛び込んでくるコは恐ろしく知識がない。タレント志望の女のコ同士を顔合わせさせることもありませんし、他の事務所のコにも近づけません。とにかく、芸能界の下積みってのはこういうもんだ、とイメージづけています。それでもおかしいと思ったら辞めてもらう。僕はあくまで副業ですから、女のコがいれば小遣い稼ぎをする。そういうスタンスでいいんですよ」

 斎藤さん自身はそれでいいかもしれないが、夢見る少女の人生を喰いモノにする行為は、けっして許されない。

(取材・文/ゼウス悟)

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