【神戸女児遺棄】容疑者の背後に存在した「貧困というカネと票」

デイリーニュースオンライン

共産党系NPOに捨てられて創価学会が拾った

 10月21日、神戸女児遺棄殺件の容疑者・君野康弘(47歳)が黙秘から一転、事件への関与を認めた。「全面自供」(警察筋)だという。

 9月23日、遺体発見という最悪の形で結末を迎えたこの神戸の女児行方不明事件の背景には、これまで“甘すぎる”と批判されてきた貧困層を食い物にする政党や宗教団体の思惑が透けてみえる。“貧困”という「カネと票」になるエサに群がるハイエナが共産党だとすれば、そのハイエナが食い尽くしたエサを公明党・創価学会というバクテリアが溶かす――。事件と君野容疑者を「貧困層と政党・団体の関係」という視点から見てみたい。

 君野容疑者は2008年から今日まで、服役していた約2年を除き、少なくとも計4年間生活保護を受けていたことが筆者の取材でわかった。

 判明した君野容疑者の足取りは、2008年に神戸市兵庫区のアパートへの入居。その際、保証人となったのが共産党と近い関係にあるといわれる生活保護斡旋に注力するNPOだ。しかし、このNPOと君野容疑者の関係は窃盗容疑での服役を契機に途切れてしまう。共産党系といわれるNPOから“捨てられた”格好だ。

「君野容疑者は関西地方の刑務所を出所してすぐ生活保護を受けています。通常、君野容疑者のように身寄りのないものは刑務所出所後、更生保護施設に入所します。だが、どうもその形跡はない。服役で生活保護受給が打ち切られた君野容疑者が出所後すぐの時点で、なぜ神戸市の生活保護受給者に支給される家賃補助の満額である賃料4万2500円のアパートに入居したのか。誰がその面倒みたのか。気になるところです」(捜査関係者)

 出所後、生活保護受給に力を入れているNPOから捨てられた君野容疑者に手を差し伸べたのが、「創価学会・公明党だ」(全国紙社会部記者)といわれている。まさに共産党系といわれるNPOから捨てられた君野容疑者を学会が拾った格好だ。

敷金・礼金の工面をしたのは学会関係者

 君野容疑者は、出所後すぐ神戸市長田区寺池町のアパートに入居したが、本サイトでも既報の通り、ここでは「アリを煮詰めて食べる」などの奇行や騒音トラブルを引き起こす。

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 それが理由なのか、約1か月で賃貸契約を解約。事件発生地となった現在の同長田天神町のアパートへ引っ越す。その際、引越し時、敷金・礼金などを工面したのが、「創価学会関係者」(捜査関係者)だったというのだ。

「生活保護受給者には家賃補助は出ても敷金・礼金は出ません。その敷金・礼金を工面し、引っ越しの手伝いを行なったのが地元創価学会の有力会員。君野容疑者の創価学会入会を斡旋した人物だといわれています」(前出・全国紙社会部記者)

 君野容疑者と創価学会の関係が話題に上ったのはこれだけではない。事件発生現場である現在の居住アパート住民が、君野容疑者が入居時の挨拶に訪れた際、「創価学会もやっとった」と言ったと囲み取材で証言したのだ。ここで初めて君野容疑者と創価学会の関係は大勢が知るところとなった。

 加えて、9月25日に行なわれた事件発生現場である君野容疑者宅への家宅捜索時、立ち会ったのが「地元創価学会で君野容疑者の世話役とされている人物」(捜査関係者)だという(続く)。

(取材・文・写真/秋山謙一郎)

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