謎の発火現象が続出するイタリアの村、悪魔説まで浮上

デイリーニュースオンライン

”未知の存在”が火災を!?
”未知の存在”が火災を!?

 いまから10年ほど前、イタリア南部シチリア島のカネット・ディ・カロニアで、民家で謎の発火が連続するという奇妙な事件が起きている。警察は当初、悪質な放火魔の犯行だと考えたが、住民の考えは違っていた。なぜなら発火現象は、日中に人が居るリビングですら起きていたからである。報告によれば、ベッドやソファー、水道管や冷蔵庫、掃除機や電子レンジ、さらには携帯電話からも突然発火したという。電化製品に至っては、ときに電源を切っていたにも関わらず、である。

 当局はあらゆる原因を探った。まずはコンセントに給電される電圧異常を疑い、住民を避難させた上で、村に電力を供給している会社に連絡し、電源供給をストップして村を調査した。しかしそれでも火災は止まらず、今度は調査のために地質学者や物理学者、火山学者(シチリアには有名なエトナ火山がある)など、あらゆる分野の専門家を招集して事件の究明を行ったが、結局原因はわからなかった。

 やがて、人々の間では悪魔の仕業説まで囁かれるようになり、エクソシストを呼んでお祓いを行い、2007年には〝異星人〟による〝謎の電磁放射〟が原因であるとする仮説さえ新聞に掲載された。それから数年、結局原因は最後までわからないままだったが、発火事件は徐々に減少し、村は再びもとの静かな村に戻ったかにみえた。しかし今年9月末、再び連続して発火事件が発生したのだ。

「火災は〝未知の存在〟によって引き起こされている」

 最初の報告は9月30日。ある民家で椅子が突然発火し、その数時間後には、別の民家で折り畳んだ衣服が突然燃え上がるという事件が起きた。そのすぐ後には別の民家で車が炎上し、また同じ頃に違う家では本やソファが焦げているのが発見された。しかし、いまだ発火現象の原因は掴めず、住民たちは、もはや悪魔やUFOといった超常現象にさえ答えを求め始めているという。

 シチリアの衛生局メンバーのヴィットリオ・アルフレリも、取材にこう答えている。「火災は〝未知の存在〟によって引き起こされているようです。例えばある家では1階で発火現象が起きて、ついで2階で火災が起こるんです。まるでその何かが家の中を移動しているように」。

 地元メディアによれば、こうした騒ぎを受けて住民は再び一時退避し、消防隊が現地の調査にあたっているという。しかし今回も原因は分からず、住民たちは不安におびえている。

参照サイト/Italy: Mystery Fires in Sicily Village Blamed on Aliens - International Business Times

(取材・文/X51、Photo by beeldmark via flicker)

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