【ツブヤ大学のちょこっと四方山話】

　毎回、予想外のゲストを呼んだイベントを仕掛けるツブヤ大学。先日はDMMグループ会長の亀山敬司氏とブロガーで投資家のやまもといちろう氏との対談を実施し、大きな話題になった。そのツブヤ・ユニバーシティが、次に手掛けるのが「打ち合わせを公開しますナイト」なるイベントだ。

　漫画雑誌『ビッグコミックスペリオール』（小学館刊）にて連載中の人気漫画『スティーブズ』の打ち合わせ風景を読者に公開するという斬新なもので、漫画家の「うめ」こと小沢高広氏と妹尾朝子氏のコンビ、原作者の松永肇一氏、さらに小学館から『スティーブズ』担当編集の谷川慎氏に登壇してもらい、本気の打ち合わせをしてもらうという。

『スティーブズ』は、アップル創業者であるスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの若かりし頃を描いた漫画。電子書籍化のためにクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」で執筆料を募り、電子書籍サイト「パブー」で第一話を公開。20万ＰＶを達成するなど、何かと話題の作品だ。それにしても、絶対に人に聞かれたくない作品打ち合わせを公開するのか？　その意図をツブヤ大学統括プロデューサーの望月大作氏に聞いてみた。

「このようにガチで打ち合わせを見せるイベントは過去にも例がないので、開催を企画してみました。通常、ツブヤ大学のイベントはUstreamやニコニコ生放送での配信があったり、お客さんが実況中継的にイベント内容をツイートすることも問題ありません。でも、今回は『ツブヤケナイ大学』。その名のとおり、イベント内容を会場外へ漏らすことはできませんが、それだけガチでレアな情報を会場では聞けると思います」

　レアな情報と言われると、つい気になってしまうが、それってコアな『スティーブズ』ファンしか楽しめないのでは？

「『スティーブズ』ファンはもちろん、それ以外の人でも、漫画の打ち合わせ風景をリアルタイムで見られる機会というのはないはず。漫画に興味のある方や漫画家の担当編集になりたいという方などには楽しんでいただける内容になると思いますよ」（望月氏）

　さらに、ゲストとしてイベントに出演する漫画家の「うめ」さんからもコメントを頂いた。

「ファミレスなんかで『もしかしてあれ、漫画家さんの打ち合わせ？』なんて現場に出くわしたことありません？　僕は何度かあります。今回のツブヤ大学では、たぶん業界初、その打ち合わせを公開します。漫画の描き方のノウハウはちまたにたくさんありますが、打ち合わせっていまいち秘密のベールに包まれていますよね。 打ち合わせは、答え合わせの場じゃなくて、クリエイティブな場といった心意気を感じてもらえれば幸いです」

　イベントは定員50名で、たっぷりガチ打ち合わせをお届けする。普段目にすることのできないリアルな現場をその目で確かめてみてはいかがだろうか。

スティーブズ発売前日スペシャル 『打ち合わせを公開しますナイト』

【日時】11月27日（木） 19:30（19時開場）21:30ごろ終了予定
【参加費】前売り：3000円（1ドリンク付）当日：3500円（１ドリンク付）定員：50名
【チケット】Peatix：スティーブズ発売前日スペシャル 『打ち合わせを公開しますナイト』
※前売りはPeatixのみで販売
【場所】ワーキングラウンジ　EDITORY 神保町（神保町駅 A4出口より徒歩１分）東京都千代田区神田神保町2-12-3 安富ビル２F

ツブヤ大学とは？

NPO法人ツブヤ・ユニバーシティーが運営する企画。2010年1月25日より本格的に始動。開始当初よりUstreamなどネット配信を活用した企画を行っている。マンガやゲームなどのサブカルチャーを中心に、アイドルビジネスに迫るイベントや建築に関する企画まで尖った企画を多く行っている。

公式サイト／ツブヤ大学

（取材・文／DMMニュース編集部）