行方不明の“号泣”野々村元県議、宗教施設に潜伏中か

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近く不起訴処分になる野々村県議だが……
近く不起訴処分になる野々村県議だが……

“号泣県議”として一躍時の人となった野々村竜太郎元兵庫県議。議員辞職後、兵庫県警の取調べでもお得意の「ののちゃんポーズ」と「キレ芸」は健在(捜査関係者)との風評が伝わったものの、その後トンと音沙汰がない。今、ののちゃんはどうしているのだろうか。

「兵庫県警捜査2課が詐欺容疑で捜査しましたが、立件は見送られるとのことです。既に議員辞職していることに加え、政務活動費を全額返納しています。社会的制裁も十分受けたという判断ということでしょう。一方で県警は、政務活動費の闇に迫るべく、他県議を含めて全容解明に向けた捜査を引き続き行っています」(全国紙社会部記者)

 早ければこの11月中、遅くとも年内には、「野々村元兵庫県議の捜査終了、起訴猶予が決まるのではないか」(前出の全国紙社会部記者)という。

議員辞職後、行方がわからない号泣県議

 さて肝心の“ののちゃん”元県議だが、今、その行方がわからない。全国紙や大手週刊誌も、彼が議員辞職してから西宮市内の自宅を訪ねた。しかし、そこに戻ってきた気配すら感じられないという。近隣住民も「議員辞職以降、まったく見かけない。家に灯りがついたこともない」と口を揃えて話す。どうやら号泣会見後の議員辞職以降、自宅には戻っていないようだ。

 親類、友人関係はどうか。母親と2人暮らしだった野々村元県議は親類との折り合いは、「必ずしもよくなかった」(捜査関係者)という。友人関係では、大阪府立北野高校時代、「発作マン」というあだ名からもわかるように周囲から浮いた存在であったことから、とても期待できるものではない。

 進学した関西大学の同窓生や、就職した川西市役所の同僚何人かに当たってみたが、皆、「知らない」という。自宅にも戻らず、親類、友人関係を当たっても居場所が掴めない。そうするとホテルなどの宿泊施設に篭っているのか。

 事実、彼のブログのコメント欄を注視していると、時折、コメント削除などブログアクセスしている様子が窺がえる。少なくともネット環境が整っていることは間違い。

 だが、既報の通り飲食費として数十円のモヤシの代金さえ政務活動費で支出するほど倹約生活をしていた野々村元県議が、詐取した政務活動費1834万円を返還した今、そんな経済的な余裕が到底あるとは思えない。

あの宗教施設に身を隠している?

「我々も、かなり時間と人を割いて調べたのですが、結局わからず仕舞いでした。ホテルや旅館以外で情報が漏れない場所となると、もう寺や教会の宗教施設くらいしか考えられません。昔から訳ありの人間が、安価に身を隠せるのはここしかありませんから」(前出の全国紙社会部記者)

 こうした情報を基に取材を進めて行くとある宗教団体幹部から次のような情報が寄せられた。

「奈良県に本部のある有名な宗教の宿泊施設という情報を聞いたことがある。あそこは信者ではなくとも宿泊できますからね。宿泊費は1泊1000円程度。1食250円と食費も安い。いくら政務活動費を全額返還したからといって、一文無しということはないだろう。月に6万円もあれば滞在できるから、狙い目かもしれない」

 この教団の宿泊施設は信者でなくても泊れ、観光客が宿泊したり、部活の合宿などでも使用されているという。早速、この教団関係者にも話を聞いてみたが、「聞いたこともない」の一点張りだった。議員辞職、政務活動費返還で「ただの人」に戻った野々村元県議。宿泊先では「キレ」ることなく周囲ともうまく折り合っているのだろうか。すくなからず心配ではある。

(取材・文/秋山謙一郎)

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