高倉健の命日に奇妙な符号…昭和の大スターに負の連鎖か

デイリーニュースオンライン

その訃報は海を越え、中国国営放送でも報じられた
その訃報は海を越え、中国国営放送でも報じられた

 日本中が悲しみに包まれた俳優、高倉健さんの訃報。その衝撃は海を渡り、普段は日本に批判的な中国マスコミまでもが追悼ムードに包まれた。

 国営放送局「中国中央テレビ」は、25分間の追悼番組を放送。著名な女性キャスター・白岩松氏が、「高倉健は文化の力を証明した。その時代から、今、どんな経験や出来事を手本にすべきだろうか」と、日中友好の架け橋になったスターの死を悼んだ。

「高倉さんは中国で最も著名な日本人俳優だと言っていい。主演映画『君よ憤怒の河を渉れ』が文化大革命直後に公開されたことで、その名が一気に広まった。多くの中国人男性が映画内での高倉さんのファッションを真似したものだ」(現地事情通)

森繁久彌、森光子と同日に逝く

 死去の報が伝えられた11月18日には、安倍晋三首相が衆院解散と解散総選挙の意向を表明したが、国政の一大事も一気に吹き飛んだ。

 フライデー12月5日号(講談社)もその死を悼む記事を掲載。

 親交のあった俳優の長塚京三(69)が、

「紳士的でフェアで、へりくだったりベタベタすることがない」

 とその人柄を偲んでいる。

 各報道によれば、高倉さんは、11月10日午前3時49分に亡くなったとされるが、その命日に一部で注目が集まっている。

 その日は、2009年に96歳で老衰のため死去した俳優の森繁久彌さん、2012年に92歳で肺炎による心不全でこの世を去った女優の森光子さんの命日でもあるのだ。

「高倉さん、森繁さん、森さん。いずれも昭和を代表する大スターです。いずれも死因はバラバラとはいえ、同じ日に相次いで名優が亡くなったことにネット上で、『単なる偶然なのか』などと、さまざまな憶測を呼んでいる」(芸能関係者)

 一般的に季節の変わり目は高齢者の体調に異変が生じやすいといわれる。とはいえ、高倉さんの命を奪った悪性リンパ種は、

「気温の変化の影響を受けるような病気ではない」(医療関係者)

 というだけに、不思議な「負の連鎖」が謎を呼んでいる。

「マスコミ各社は、高齢の著名人の急な訃報に備えて予定稿を用意しています。ここまで立て続けに訃報が相次げば、2015年以降は11月10日周辺に備えた警戒感が高まりそうです」(先の芸能関係者)

 またひとつ、昭和の灯が消えたことだけは間違いない。

(取材・文/浅間三蔵)

「高倉健の命日に奇妙な符号…昭和の大スターに負の連鎖か」のページです。デイリーニュースオンラインは、有名人死去高倉健訃報映画芸能エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧