最近、グラビアアイドルに復活したアラサーの吉沢さりぃです。

　ここ十年ぐらいの間にすっかりグラドル界も変わってしまいました。その最たるものが、ツイッターなどのSNSがグラドルの間で普及したことでしょうか。“サバイバル”形式の撮影会やチャットの際は、ファンをたくさん呼ばなければ勝ち残れません。そこでみんな、ツイッターを宣伝の場としてフル活用しているのです。

　また、クライアントやスタッフによっては、ツイッターのフォロワー数を見て、このグラドルがどれだけ人気があるか、キャスティングの上での材料にする人もいます。だから、フォロワー数を増やすため、みんなとにかく必死。アイドル同士で仲良くなって相互フォローする子もけっこう多いですね。

　ですが、このツイッターというのがクセ者。なぜなら、ツイッター上では相互フォローすると直接DMが送ることができる仕組みになっているため、これだと連絡先を交換したのも同然。事務所を通さずして、直接、アイドルとファンがやり取りできてしまうのです。

「月に３０万円ずつ払うから」と言われたアイドル

　とあるお仕事でご一緒した一回り年下のアイドルちゃんのお話をしましょう。

　彼女のところに突然ファンからDMがきました。内容は、「僕は毎月いろんなアイドルに150万は使ってるんだ。君にもいっぱい貢献してるよね？　でも君自身はたいして給料ももらってないよね。DMじゃなくて、直接連絡取ってくれるんなら毎月30万払うよ」というものでした。

　これって愛人てこと？　彼女はそう考え、返答に迷いました。結局、怖くなったので、その誘いは断ったのですが、ファンもそれで諦めず、撮影会に直接現金を持って現れたのです。

　額は10万円。かわいらしいレターセットのお手紙とともに……。

　まあ、私だったらお金をもらっちゃった上で、うまいこと体の関係はかわしていたのかもしれませんが（笑）、慌てたそのアイドルちゃんはとっさにマネージャーに渡しました。

　「現金は貰えないから、僕から返しておく」と言われたみたいですが、本当に返したかはいざ知らず。「多分マネージャーさんが横取りしちゃったんだと思いますぅ」と悔しそうに言っていました。

　この手の話は他にも聞きます。昔よりもアイドルとファンとの距離が近くなったことで、ファンの中にはアイドルを見ているだけでは飽き足らず、「自分のものにしたい」と考えてしまう人が多いようです。実際、数人のアイドルを囲っている超お金持ちの人もいるようです。そんな彼の愛人になると、月100万円は固いのだとか！　まあ、尾ひれもついていて、どこまで本当の話か分からないですが。

　グラドルは薄給なので、そんな愛人話に惹かれる気持ちも分からないでもありません。でも、そもそも私のところには、お誘いが来たことすらないのは、何でなんでしょう？

　ちなみに、この記事をご覧になって、同じようにアイドルにメッセージを送り、警察沙汰になったとしても私は一切責任持ちません（笑）。 

（文／吉沢さりぃ）