【印象操作】流行語大賞はなぜ「ダメよ~ダメダメ」なのか?

デイリーニュースオンライン

「新語・流行語大賞」公式ホームページより
「新語・流行語大賞」公式ホームページより

 毎年恒例のことではある。2014年の流行語大賞が発表されてからというもの、会社で学校で居酒屋でネットで、「そんな言葉、使っていた奴いねえよ!」の声が上がっている。まあ日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」は、それなりに流行ったと言ってもいい。

 しかし年間大賞のもう一つが、<集団的自衛権>とは? いったい、どこで誰が流行させていたんだ?

 要するに、この流行語大賞決定が報じられるとき、『集団的自衛権ダメよ~ダメダメ』 ……という見出しを掲げさせたい狙いが見え見えなのだ。しかも受賞者を明かさないまま、「辞退された」と発表。「安倍首相は逃げた」という体にしたくて堪らない主催者の願望が透ける。

 実際、授賞理由コメントも酷い。

いくらアベさんに説明されてももう一つはっきりしない(中略)それは現憲法下では「違憲」だと紹介されてきた。(中略)その行使が可能となったのだから、これは大事件だ。

「新語・流行語大賞」公式ホームページより

 さらに、政治とは何も関係ない日本エレキテル連合への授賞コメントがものすごい。

戦後も70年を迎えようとしているのに日本人はやっぱり相変わらずの日本人で、NOときっぱり言えない(中略)あげくの果てが「壊憲」と言われる7月の閣議決定。「ダメよ~ダメダメ」と高まる声を前にして、「いいじゃ~ないの~」とするすると受け流して、気がついたら憲法が解釈だけで変更されてしまった(中略)そんな日本の不条理な現実を、最高にシュールなコントで「大爆笑」に変えてくれたのが「細貝さんと朱美ちゃん」こと、今年一番の人気コンビ、日本エレキテル連合であった。

「新語・流行語大賞」公式ホームページより

 もうメチャクチャな論理展開で、このコメントの方がよほどシュールだ。毎年、この流行語大賞の選定から漂ってくるのは鼻を摘みたくなるほどキツい<団塊サヨク>臭(注1)である。

 毎年、流行ってもいない政治的術語を、必ず批判的に使わせるために選ぶ。それも政権与党が自民党の時だけ。実際に流行っていようがいまいが関係ない。流行語という、一見大衆の無意識を照らし出すように見える現象だからこそ、政権揶揄に利用しやすい訳だ。

サッカーに厳しく野球には甘い? 流行語大賞の偏向ぶり

 また下らないことだが、目立つのが野球偏愛とサッカーへの嫌悪。以前、「オレは持っている」とサッカーの本田圭佑が先に発言したが、なぜか流行語大賞では斎藤佑樹(注2)を同じ言葉で表彰。今回も<レジェンド>なる流行語に対し、中日ドラゴンズの山本昌広、スキーの葛西紀明、ゴルフの青木功に賞を与えたが、そもそもは、「レェンドと呼ばれているサッカーのカズ(注3)、スキーの葛西らと一緒に何かやりたいね」と山本昌広が呼びかけたのが、きっかけ。露骨にサッカー界だけを外してみせた。

 ノーテンキなリベラル風護憲主張、ユーモアっぽく見せかける低レベルの政権批判、自らの思い出に殉じる野球ビイキ。流行語大賞は、どこをどう切っても<団塊サヨク>による<団塊サヨク>のための玩具にしか見えない。となると、この連載の締めは「流行語大賞ダメよ~ダメダメ」とするのが常道だが、そうしない。

 文字通りのレッドデータアニマル(絶滅危惧種)としての<団塊サヨク>の悪あがきを、今後も毎年見せ続けて欲しい。一時期流行したのは確かだが、二度とは流行しない思想の人たちが流行語大賞を選び続ける滑稽さを、生ぬるく見ていたい。

(注1)団塊サヨク…戦後の日教組教育を受けて偏向した世代。まともな左翼に比べて、何も考えてないので片仮名でサヨクと書かれることが多い。
(注2)斎藤佑樹…旧・ハンカチ王子。いま何をしているのか知る人は少ない。
(注3)カズ(三浦知良)…レジェンドなのは確かだが、2014年の出場時間の短さを考えると潮時かも。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。DMMニュースではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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