ゴキブリやムカデが耳から入り込む…被害続出の“虫”事件

デイリーニュースオンライン

“虫が体内に入り込む”は都市伝説じゃなかった!
“虫が体内に入り込む”は都市伝説じゃなかった!

 インドのタミルナードゥ州ヴィルプラムにて、男の耳の中から巨大な昆虫が摘出されていたことが発覚。男性は10月はじめ、耳の中に「変な痒み」を感じて病院を訪れた。そして医師が診察したところ、耳の奥に長さ5cm程のバッタらしき虫が身を隠すようにして潜んでいるのを発見。この極めて珍しい事例を前に、医師は専用の特殊カメラを用いて耳の中をモニタリングしながら、細いピンセットを差し込んで虫と格闘。ピンセットから逃げるように、更に奥へと潜り込む虫を、間一髪で捕まえることに成功した。患者の耳は幸い軽い出血に留まった。

 摘出した医師は、「虫は、彼の耳の中を刺してはいませんでした。しかし、耳の中に炎症を起こしていて、そのせいで一時的な難聴や三半器官の異常を引き起こしていたようです」と語っている。このバッタのような昆虫は、おそらく夜に男が寝ている間に耳の中に入り込み、翌日の夜になるまでじっとして身を隠していたものと推測しているそうだ。

 さすがに今回のような大型の虫は珍しいとしても、耳の中に昆虫が入り込むこと自体は、実は決して珍しい話ではない。今年2月には、台湾の女性の耳の中からウジ虫が発見されるというショッキングな事件が発生している。また、オーストラリアの男性の耳の中から、体長2cm程のゴキブリが発見された。ゴキブリは体が小さく素早いため、今回のバッタのようにピンセットでつまみ出すことも出来ず、医師は耳の中に油を注いで溺死させるという方法で虫を摘出した。

 また珍しいケースとしては、2005年、香港の女性が登山中に川で顔を洗ったところ、鼻の中にヒルが寄生し、3週間に渡って気付かないまま過ごしていたケースもある。 

 広島県医師会のホームページの解説によると、耳の中に入り込む虫の代表としては、ゴキブリや蛾、コガネムシやムカデなどのケースが多いという。その対処法も明記されており、例えば蛾のような集光性を持つ虫については、耳の上から光をあてて、おびき出すという方法も推奨されている。

 こうして内容が掲載されているところをみると、耳に虫が入り込むことは身近なことなのかもしれない。

(取材・文/X51

「ゴキブリやムカデが耳から入り込む…被害続出の“虫”事件」のページです。デイリーニュースオンラインは、昆虫医療x51海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る