【大迷走】平昌五輪「共催案」は日韓W杯の悪夢の再現!

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平昌五輪は無事開催できるのか?
平昌五輪は無事開催できるのか?

 予想通り。いや予想のナナメ上を行く展開になってきた。

 2018年、韓国の平昌(ピョンチャン)で開催が予定される冬季オリンピックを巡る騒動のことだ。以前から開催国・韓国の財政難ゆえの施設工事の遅れが指摘されたり、そもそも平昌は降雪量が少なく、<冬季スポーツ大会開催に無理があった>など、雑でズサンな計画が批判されてきた。

 それがここへきて、にわかに一部競技の日本開催案が浮上してきたのだ。IOCのリンドベリ調整委員長は「そり競技施設の建設は大きな負担になり、大会後の利用も難しい。平昌は賢明な判断をすべきだ」と海外の既存施設利用を促し、平昌五輪組織委員会の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長も「海外12の会場(が候補)で、日本も選択肢の1つ」と発言している。

「オイオイオイオイ 冗談じゃねーぞ!」と思わず、1999年1月4日、新日本プロレス・東京ドーム大会の小川直也(注1)のような声が出てしまうのは、筆者だけではないだろう。それは貴方たち(IOCと韓国)の都合であって、日本はまったく関係のない話だ。

 ところが、というか案の定、打診もされてないのに韓国内で<2020年東京五輪の一部を韓国開催にしたら、バーターで平昌の部分開催を日本でやってもいい>という、上から目線の報道が出始めている。自らの開催能力の無さを棚に上げて、まるで池乃めだかのギャグだが、本気でこう思えるのがあの国なのだ。

恐るべき韓国の「共催力」

 ここで一つのイヤ~な思い出が頭をよぎる。数年前から日本開催が内定していたのに、決定直前で韓国が割り込んで日韓共催になってしまった2002年ワールドカップの記憶だ。この時も韓国は立候補したものの単独開催能力はなく、共催しか選択肢が無かった。日本は「共催ならば辞退する」と拒否さえすれば、FIFA(国際サッカー連盟)と韓国は詰んでいた。が、国内から韓国寄りの議員などが蠢きだし、最終的には宮沢喜一元首相までが日本サッカー協会の説得に乗り出し、共催を飲まされた。結果ホスト国として日本のホスピタリティは評価されたが、韓国での稚拙な運営と、何より韓国代表チームが疑惑の判定連発で勝ち上がったことで、今では「W杯の恥さらし国家。韓国は史上最低の開催国として歴史に名を刻むことだろう」 (ヨハン・クライフ)(注2)との評価が定着している。

「ヘイトスピーチだ!」とか絡まれたくないので敢えて誉めよう。国力の無さ、計画性の無さを裏での働きかけを含めた様々な工作でカバー。いつの間にか「日本が面倒を見なくてはいけない」という形にもっていく、韓国の外交力と情報戦の巧みさは見事である。そして面倒を見てもらったのに、「日本が望んでいたから」「そもそも日本が韓国にすがってきた」と思い込める無恥な精神力の強さも、見習いたくはないが凄い。

 なのでお願いしたいのは、今回は勘弁して頂きたいということ。日本の売国議員が動き始める前に、ぜひ別の国での分催を検討して頂きたい。平和のために北朝鮮と分け合うのもいいし、最近仲がよろしい中華人民共和国もいいじゃないですか? 日本ほど甘くない相手だけれども、そこはW杯で鍛えた「共催力」で、ぜひ。

(注1)小川直也…この東京ドーム大会で橋本真也をボコボコにした。迫力といい名セリフといい、小川のプロレスラーとしてのピークであった。
(注2)クライフ…史上最高のサッカー選手との評もあるオランダの天才。選手としても監督としても成功しているが、遠慮ない物言いでも有名。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。DMMニュースではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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