韓国整形に殺到する外国人は5年で3.5倍増!「朝鮮民族の卓越した技術が認められた」

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 整形大国・韓国に、整形手術のために訪れる外国人がここ数年で急増している。韓国・国会保険福祉委員会が発表した資料によると、2013年の外国人整形患者数は約21万人。2009年は約6万人に過ぎなかったので、5年で3.5倍に増えた計算になる。

包帯をした外国人がミイラのように街を歩く!?

 2013年に韓国で整形手術を受けた外国人患者の国籍別の内訳ベスト5は以下の通り。

1位 中国人 5万6000人
2位 アメリカ人 3万2700人
3位 ロシア人 2万4000人
4位 日本人 1万6800人
5位 モンゴル人 1万2000人

 上記以外でも、ここ数年ではアラブ諸国やカザフスタンなどの国々からも、整形を望む患者が押し寄せているという。たしかに、ソウルの繁華街・明洞あたりを歩いていると、包帯をした外国人観光客が知人に手をひかれて、ミイラのように歩いている姿を頻繁に見かけるようになった。

 韓国の整形業界にはちょっとしたバブルが起きているわけだが、一方で“ならでは”のトラブルも発生している。というのも、外国人患者が母国に戻る際に「誰だが分からない!」と、各国の入国審査担当者が悲鳴をあげているのだ。

 韓国に整形に訪れる外国人のうち、もっとも多いのは中国人。そのため、中国の入国審査場では本人確認が難航し、長蛇の列ができることも珍しくないそうだ。英メディア『デイリーメール』も、韓国で整形を受けた外国人と入国審査場に関連して、「常にいざこざが起きている」と報じている。東京にある日本語学校の講師からはこんなコメントも。

「日本に留学にきている中国の生徒たちの中には、休みになると韓国旅行をして中国に帰郷する子たちも多い。一度は、整形した生徒が、国に入れなくて困っていると空港から連絡がきました。何が起こっているのか分からず、みんな大慌てで事情を調べた記憶があります」

国家の威信のための「整形証明書」発行

 現在、韓国の整形外科では、出入国のトラブルを避けるために、外国人向けに「整形証明書」を発行している。入国審査場で同証明書を提示することで、余計なトラブルを回避することができるそうだ。そもそも、この整形証明書は韓国人の出入国審査のために作られたそうだが、トラブルが続出しているため、外国人にも発行するようになったのだとか。

 ところで、この整形による出入国が複雑になる事態について、韓国側はどのようにとらえているのだろうか。ユニークな解釈があったのでひとつ紹介したい。韓国医学博士のリュ・ホンソン氏は韓国『明日新聞』の取材に次のように答えている。

「最近は外国人にも整形技術が認められてきた。わたしたち民族の技術が卓越しているため、今後、あらゆる国の出入国の時に整形証明証まで必要になるだろう」

 整形証明証は、トラブル回避の道具というだけではく、整形大国・韓国の威光を高めるものだという解釈だ。これ以上ないくらい、韓国人的ポジティブな発想はさすがの一言につきる。もしくは、韓国にとっては日常的に起こるトラブルなので、あまり気にしていないのだろうか。ともあれ、韓国は外国人患者の急増と共に、整形大国の名に恥じない躍進を続けているようである。

(取材・文/中川武司 Photo by Aiena Zahira Daim via Flickr)

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