“進撃の阪神巨人”の新興宗教家と小沢一郎の気になる関係

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芸能界にも太いパイプを持つ深見東州氏
芸能界にも太いパイプを持つ深見東州氏

 先の衆院選で落選の危機に瀕したものの、なんとか議席を守った生活の党の小沢一郎代表(72)。その小沢氏のほか、安倍晋三首相(60)ら多くの有力政治家と関係を結び、政界で急速に存在感を高めている宗教家がいる。新興宗教団体「ワールドメイト」の〝教祖〟、深見東州氏(63)だ。

 一般には、新聞や駅、電車などでよく見かける「進撃の阪神巨人」などと銘打った珍妙な広告でお馴染みのあの御仁。有名ロックバンドの「ジャーニー」、「ディープ・パープル」のメンバーを招いたコンサートを開いたり、大御所俳優の小林旭(76)とともに舞台に立つなど、幅広い人脈を見せつけているが、一体何物なのか。

21世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチを名乗る

 関係者が語る。

「深見氏は、宗教家としての活動のほか、画家やオペラ歌手、作家、能楽師、さらに首都圏に8校を展開する予備校『みすず学苑』の代表も務めています」

「みすず学苑」といえば、ヤマトタケルやマサイ族など、さまざまなキャラクターに扮した人物が登場する個性的なCMで有名。前衛的という意味なのか、

「予備校界のPARCO、と呼ばれたこともある」

 と、みすず関係者が胸を張るCMのモチーフは、深見氏のアイデアによるものが多いという。

 団体のホームページなどによれば、深見氏は本名を「半田晴久」といい、兵庫県西宮市出身。同志社大学経済学部を卒業後にサラリーマン生活を経て「ワールド」を立ち上げ、約7万2000人(2011年7月時点)の会員を抱える。自ら「現代の弘法大師」「21世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と名乗り、在福岡カンボジア王国名誉領事やカンボジア大学総長のほか、中国や英国の教育機関の学位など、数え切れない肩書を持つマルチな人物だ。

 冒頭に紹介した小沢氏とは特に親密な関係を築いているようで、自身のコンサルタント会社の顧問にも招いている。

「2013年には毎日新聞が、小沢氏が深見氏側から毎月200万円の報酬を受け取っていたことを報じた。深見氏がレギュラー出演するBS番組で知り合ったようで、この番組には野党時代の安倍首相も出演している」(前出の関係者)

 マスコミとの関係も深く、特に構造不況が叫ばれて久しい新聞には、傘下の「たちばな出版」が大量に広告を出稿。

「スポーツ紙や一般紙の重要な広告主になっていて、毎日のようにどこかの紙面に深見氏の写真がデカデカと載った広告が掲載されている」(広告代理店関係者)

 与党の一角に名を連ねる公明党擁する創価学会に、幸福実現党を通して政界進出を目論む幸福の科学。政界との結びつきを強める新興宗教団体の中で、〝第3の勢力〟に躍り出つつあるようだ。

(取材・文/DMMニュース編集部)

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