【プロレス】あのメジャー団体も消滅…新日本一強時代が一気に加速か

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プロレス業界の再編も進む!?
プロレス業界の再編も進む!?

 新年おめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 昨年来、当連載であらゆる角度から引用、比喩に使わせてもらったプロレス。そのプロレス界に感謝を込めて、2015年に起こることを予想してみたい。

 誰が言ったか「プロレスは時代と社会を写す鏡である」と。敗戦直後の鬱屈した米国へのコンプレックスを解消して、人気爆発した力道山。高度成長期、<♪大きいことは良いことだ>とCMで歌われた頃に全盛期を迎えたジャイアント馬場。 過激派が暴れまわり、予定調和を嫌う反権威の時代の気分にぴったりフィットした、アントニオ猪木の過激なプロレス。ビッグ3は、まさに時代をリングの中で表現して見せたのだ。

 2014年はどうだったか?  「新日本プロレス」が続く上昇気流に乗ってさらに勢いを加速したのに対し、メジャー三団体とくくられ、「三国志」にも例えられた「全日本プロレス」と「ノア(注1)」には試練の年となった。

 全日本は、「ガチ」という言葉を公然と使って物議を呼んだ変人オーナー白石伸生氏が撤退。7月から秋山準を新社長に据えて再出発したものの、観客動員は不振なまま。

 一方のノアは設立と運営の中心である仲田龍氏が2月、車中から遺体が発見されるという衝撃的な死を遂げた(注2)。日本テレビの中継打ち切り、エース・三沢光晴のリング上での死去、暴力団関係者との付き合い発覚など、数年来、ピンチ続きのノアを更に追いつめる結果となった。

2015年初頭、プロレス界で史上初の業界再編が起こる可能性大!

 そうプロレスが時代を写す鏡ならば、2015年の動向は明らかだ。安倍政権が長期安定化し、東京五輪に向けて株と土地の資産バブルが起きると予想されている今年は、様々なジャンルで「寡占」(モノポリー)が進む。倍近いペースで売上高を伸ばし、テレビ、新聞、雑誌で「人気復活」と特集が組まれる「新日本プロレス」は、いまでも<ひとり勝ち>と称される。

 しかし今年起こすのは、単に観客動員がどうこうという形ではない。きわめて企業戦略的な、プロレス界でいえばWWE的な、日本プロレス史上初となる行動に打って出るはずだ。これまで興行不振で倒産、解散したプロレス団体は数多くあるが、まったく違った形で終焉を迎えるメジャー団体が現れる、と予告しておこう。

 ……ともあれ。今年も<比類なきジャンル>(注3)であるプロレス界が盛り上がり、ネタを提供してくれることを期待しています!

(注1)全日本とノア…武藤のW-1も含め、実質的にはドラゴンゲート、大日本、DDTに抜かれているとの見方も。
(注2)仲田龍氏の死… 心筋梗塞。事件性は無いとのことだが…。
(注3)比類なきジャンル…直木賞作家・村松友視氏の言葉。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。DMMニュースではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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