日本よりもヤバい超格差社会・韓国のスラム街に行ってみた (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 そしてそのすぐ目と鼻の先に、スラム街が広がっている。取材に行こうとすると、ボランティアらしき人が近づいてきて

「もめている時期なので、入らないで欲しい」

 と言ってきた。立退き問題でもめているらしい。確かに「立ち退かないぞ」などと書かれた、看板も出ていた。

 ここまで来て帰るのも嫌なので、刺激しないようにするから入れてくれとお願いして、中に入った。

 家……というより小屋が並んでいる。日本で言えば、ホームレスのテントが近いかもしれない。木材で適当に作った小屋と、適当に並べられた家財道具、プロパンガス、バイク、植木、肥料……などが乱雑に並んでいる。

 ただここに住んでいる人たちはホームレスではない。小学校から帰ってきた子供たちが、元気にバラックの中に入っていくのを見た。住人数人とすれ違ったが、とても疲れていて、生気は感じられなかった。スラム街のバラックからは煙った大気の向こうに、江南区の高層ビル街がそびえ立つのがよく見えた。たしかに凄まじい格差を感じる。

 少し歩いただけでも、超格差社会を体感し、韓国の社会で生きるストレスがどれだけ大きなものなのかわかった。

 韓国の格差がなくなるのは遥か未来のことだろう。それまでは「全ては日本のせい」の政策が続く。そして韓国に親しみを感じない日本人はどんどん増えていくだろう。負の連鎖は、そう簡単には終わりそうがない。

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(取材・文/村田らむ)

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