「強引で絶対に非を認めない」ナッツリターン上司は身近にいる!

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ナッツリターン上司は身近にもいる!
ナッツリターン上司は身近にもいる!

 客室乗務員のナッツの出し方がマニュアルと違うと激怒し、離陸直前の飛行機を引き返させたとして、航空保安法違反の罪に問われている趙顕娥(チョ・ヒョナ)前副社長。その初公判が、1月19日に開かれた。

 法廷では争う姿勢を示した前副社長だが、騒動の発端となった客室乗務員のナッツの出し方は、実はマニュアル通り。しかし興奮を抑えることができず、別の男性チーフパーサーに「お前のせいだ」と怒鳴り、飛行機から降りるよう命じたと言われている。

 なんとも理不尽な話ではあるが、規模は違えど、一方的に激怒する上司は少なからず存在する。そこで、我が社のナッツリターン上司エピソードを聞いてみた。

 まずは、イベント制作会社に勤める鈴木裕一さん(仮名・28歳)。

「某企業の15周年パーティを請け負ったときの話ですが、装飾のひとつとしてロゴの入った風船を使うことにしたんです。会場の広さからして、30個を予定していたのですが、当日届いた風船はなんと300個。上司が間違って注文していたんです」

 こうしたミスを防ぐため、鈴木さんの会社では現場の人間が作成した発注表を上司が確認し、そのうえで正式に発注するという、二重チェックがマニュアルとして義務づけられている。しかし、このときは上司が発注表を作成し、二重チェックを行わずに発注したのだとか。

「勢いよく“0”をひとつ多く記入しちゃったんでしょうね……。にもかかわらず自分の発注ミスと分かるや、“進行が遅れるなかで発注するとこうなるんだ! 余裕を持ってスケジューリングすれば、こんなことにはならないんだ!”と、自分のミスを部下のせいにして、その場にいる部下全員に当たり散らしたんです。現場には外注さんもいましたら、完璧に僕らがミスをしたと思われていましたね」

 外注スタッフからは、「誰にだってミスはありますよ。頑張りましょう」と、まるで自分がミスしたかのように励まされたという鈴木さん。「誤発注したのはアイツですよ!」とは言えずに、ぐっと我慢したのだとか。

押し切ろうとする上司の姿にほか社員は苦笑

 不動産勤務の近藤佳織さん(仮名・23歳)は、身だしなみで理不尽な注意を受けたことがあるという。

「私の会社は身だしなみが厳しくて、ネイルはNG。ただ、今年からマニキュアだけはOKになったんです。そこで仕事始めに早速マニキュアを塗って出社したのですが、42歳のお局上司に“マニキュアしたまま出社するなんて、正月気分が抜けていない!”って説教されたんです。どうやら、今年からOKになったのを忘れていたようなんです。すかさず上司が割って入るも、怒りの勢いは収まらず、“会社はOKって言っても、私の部下である限りこの売上げでは認めません。売上げ目標を達成したら認めてあげます”と、意味不明な公約を押し付けられたんです。なんとか話を押し切ろうとする姿に、ほかの社員は苦笑ですよ」

 お局の性格の悪さを際立たせるため、目標を達成した今でも、あえてマニキュアは塗らないでいるという近藤さん。周りの同情を味方に付けて、したたかに復讐中だ。

 一方的に激怒される部下がいれば、当然、激怒する上司がいる。最後は、自分の勘違いにもかかわらず、激怒し続けてしまった山田博司さん(仮名・41歳)だ。

「午後3時から部下との打ち合わせだったのですが、私が13時(午後1時)からと勘違いしていたんです。当然ですが、いくら待っても部下は来ない。2時間遅刻して戻ってきた部下を一喝したつもりが、話を聞けば明らかな私の勘違い。グループ共有の予定表にも、ちゃんと15時と入っている。ですが、私が間違ってるなと気付いたときには、もう遅かった。なぜか怒りのトーンを落とすことができず、社会人は24時間制を使うのが常識なんだよ! なんてよく分からない怒り方をしてしまいました。しょうもない上司ですよね」

 当時のことを思い出すと、恥ずかしくも情けないと語る山田さん。この一喝で、部下からの信頼を失ったのは言うまでもない。今回紹介したケースは特殊かもしれないが、自分の非を認めないナッツリターン上司は、身近に存在しているのだ。

(取材・文/DMMニュース編集部)

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