岡山駅と岡電とイオンモール岡山が「つながる」日、街は大きく変わるかもしれない (1/4ページ)

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岡山駅前電停(ORITO,Sさん撮影、Wikimedia Commons
岡山駅前電停(ORITO,Sさん撮影、Wikimedia Commons

岡山市には日本で一番短い路面電車が走っている。運営会社は「岡山電気軌道」といい、営業したのは明治45年(1912年)と100年以上の歴史を有するも、営業距離は2路線で約4.8キロしかない。ピークでも約5.2キロしかなかった。
愛称は「岡電」。1968年にワンマン運転を導入したり、1991年に日本初の女性路面電車運転士を誕生させたり、低床車「MOMO」を導入して業界の度肝を抜いたり、「猫のたま駅長」で有名な和歌山電鐵を南海電鉄から引き継いだり――。規模の割に意欲的な会社として有名だ(参照:和歌山電鉄で人気の「たま電車」 「猫耳」にバージョンアップ)。

そんな岡電にもウィークポイントがある。
起点駅は「岡山駅前停留場」だが、JR岡山駅から約180メートルの距離がある。乗車用ホームは市役所筋(駅前交差点)を超えた、桃太郎大通りの中央部に位置する。辿り着くには地上の横断歩道を渡るか地下街を通らなくてはならない。


岡山駅前電停(ORITO,Sさん撮影、Wikimedia Commonsより)

岡電からJR岡山駅への乗り換えはさらに遠く、20メートル以上後方の降車用ホームで下車させられる。

車と路面電車が分離されていることで駅前の混雑緩和は果たされているが、他地域からやってきた人にとっては少々分かりにくい。また足腰の弱い人や大きな荷物を持った人は「岡山駅前から乗れればいいのに」と思うことだろう。

約180メートルを縮めることの大変さ

路面電車をもっと岡山駅に近づけたい市は、(1)平面乗り入れ、(2)高架乗り入れ、(3)地下乗り入れ、(4)乗り入れずに歩行者デッキ設置、の4案を公表している。

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