フジテレビの救世主なるか…映画版「HERO」に立ち込める暗雲

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フィギュア界から大物参戦!?
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 視聴率の下降が止まらないフジテレビ。2015年は各局に抜かれ、最下位からのスタートという緊急事態。波乱の幕開けとなったが、今年のフジには切り札があった。それが映画版『HERO』だ。

 2001年に放送された第1期は、平均視聴率34.3%をたたき出し、その後公開された映画版『HERO』第1作目は興行収入81億円を稼いだ。2014年に放送された第2期でも、平均視聴率21.3%と根強い人気を証明した。その映画版『HERO』第2作目の撮影現場を、1月27日発売の『FLASH』(光文社)が掲載している。

松たか子が復帰、佐藤浩市の出演も

 第2期の木村拓哉(42)、北川景子(28)に加えて、第1期でキムタクのパートナーを演じた松たか子が復帰。さらに、日本を代表する実力派俳優・佐藤浩市の出演も決定している。

 特に松たか子のカムバックは、ファンにとっては待ちに待ったことで、発表されたときは大きな話題となった。また、羽生結弦(20)と浅田真央(24)を出演させるために、キムタクが動いているという噂もあり、キャスティングにはまだまだサプライズがありそうだ。

 視聴率では惨敗を喫していて、まさに背水の陣ともいえるフジテレビ。『踊る大走査線』というドル箱作品が終わってしまった今、『HERO』はまさに救世主ともいえる存在だろう。

『HERO』の邪魔をする『信長コンチェルト』ショック

 何としてでも映画版『HIRO』第2作目を成功させたいところだが、そこにも暗雲は立ちこめる。それが、前クールの月9ドラマ『信長コンチェルト』だ。

『信長コンチェルト』は、平均視聴率12.5%と期待したほど伸びなかったが、何よりまずかったのは最終回。“続きは映画で”の終わり方をしてしまったことだ。放送終了直後からネットには、

「視聴者をなめている」

「映画の宣伝でドラマを作ってほしくない」

 という声であふれた。

 フジテレビ関係者に聞くと、この反応はもっともだとことわった上でこう語った。

「ドラマの映画化は自然な流れ。ただし、ドラマはドラマでいったん完結させ、映画では別のストーリーを展開させるのが視聴者に対する礼儀です。それができなかったのは、視聴率が伸びなかったから、劇場版で儲けたい、という商魂が勝ってしまったからでしょう」

『HERO』はドラマで完結して、アナザーエピソードを映画で展開していくが、『信長コンチェルト』での失態はどれくらい悪影響を与えるのだろうか。

「『信長コンチェルト』の最終回を見て、フジテレビの映画に拒否感を覚えた視聴者は多い。『HERO』は昔からの固定ファンを多く抱えている作品だけに、この失態が尾を引けば、フジが予想している興行収入に遠く及ばない結果になる可能性が高い」(前出の関係者)

 過去、高視聴率を記録した『HERO』だったが、同局のドラマが思わぬ形で足を引っ張り、公開前にも関わらず評判を落としてしまった様子。とはいえ、スクリーンに松たか子が見られるのであれば、観に行くファンも多いのでは。映画版『HERO』には期待したい。

(取材・文/タナカアツシ)

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