審判批判の大横綱・白鵬と朝青龍の気になる共通点

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キューピッド役も朝青龍
キューピッド役も朝青龍

 1月の大相撲初場所で、史上最多となる33度の優勝を果たした横綱白鵬の周囲がなにやら騒がしい。歴史に名を刻んだ千秋楽の翌日。優勝会見で放った痛烈な審判批判が物議を醸しているのだ。

 取り直しになった、13日目の大関稀勢の里との一番について、

「ビデオを見たら、子供でもわかる」

 などとぶちまけた。さらに、「肌の色は関係ない」と日本人贔屓の角界の風潮にも不満をみせた。

「この発言に、相撲協会は大激怒。白鵬の師匠である宮城野親方に厳重注意をする事態に発展した。相撲ファンからも『傲慢だ』『何様のつもりなのか』と言った非難が寄せられ、歴史に残る大記録を祝うムードはすっかり消え失せてしまった」(スポーツ紙記者)

 そんな逆風にさらされる横綱の〝夜の顔〟をフライデー2月20日号(講談社)がキャッチしている。同誌は、一連の発言について、生出演したバラエティー番組で謝罪した翌日の2月1日。国技館に近い両国、錦糸町界隈で、浴衣が乱れるほどに酔っ払った白鵬の姿を激写した。

平成の大横綱・白鵬を支えた朝青龍のタニマチ

 ゴーマン発言に、盛り場での弾けっぷり。その姿から思い出すのは、モンゴルの先輩、元横綱の朝青龍の姿だ。

 当時、「最強」の名をほしいままにしながら、素行を問題視され、引退を余儀なくされた朝青龍に対し、優等生イメージを貫いて角界の頂点にまで上り詰めた白鵬。

 両極端な道を歩んだ両者だが、共通する部分もある。それは両横綱を育てたある人物の存在だ。

「2人には、共通するタニマチがいたのです。四国の材木商で、薬品会社の筆頭株主でもある大金持ちのA氏。朝青龍の現役時代には全国後援会の会長まで務めた」(角界関係者)

 白鵬と、このA氏が急接近したのは2007年のこと。当時、綱取りまであと一歩のところまで上り詰めた白鵬が妻にめとったのが、A氏の娘である紗代子夫人だったのだ。

「実は、白鵬が夫人と知り合ったのも朝青龍主催のパーティーの席上でした。当時、朝青龍は、十両だった白鵬をモンゴルの後輩としてかわいがっていた。後のライバルのキューピッド役になっただけでなく、綱取りへの道筋を付けるスポンサーまで紹介していたのだから皮肉なものです」(同前)

 敵に塩を送る形になった朝青龍だが、全盛期には実に多彩なタニマチがついていた。

「海外G1を制したアドマイヤムーンなど、多くの名馬を輩出した『アドマイヤ』の冠名で知られる日本屈指の馬主であるK氏。京都に本拠を置く、女性によく知られているあぶらとり紙の老舗『よーじや』は、朝青龍に化粧まわしを送ったり高級車を提供したりしていた。K氏は、朝青龍に仮病休場疑惑が出た時、事情説明のためにマスコミの前に登場したこともあった」(先の記者)

 昭和の大横綱大鵬をも超える大記録を打ち立てた白鵬。孤高の存在になった後に目指す先はいかに……。

(取材・文/浅間三蔵)

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