ティッシュ散乱で親が勘違い…花粉症が引き起こす予想外の事態
花粉症の季節が今年も到来。春の訪れは喜ばしいが、花粉症患者にとっては忌まわしき季節でもある。なかには、花粉症が予想もしない出来事を引き起こすこともあるという。
ある30代の男性は、花粉症から来るくしゃみのおかけで、大惨事の危機に直面したことがあるのだとか。
「子どもの頃から重度の花粉症なのですが、ある日、車を運転中にヒヤッとしたことがあります。かなり花粉が舞っていた日だったんですけど、くしゃみを連発していたら、横断中の婆さんを危うく轢きそうになってしまったんです。背筋も凍るほど鳥肌が立ったのを、今でも覚えてますよ」
クルマに乗る機会が多い人ならば、運転中のくしゃみがどれほど危険か想像できるだろう。また、20代の女性は、花粉症のおかげで、彼氏のお母さんと気まずくなってしまったという。
「実家住まいの彼と付き合っているのですが、ある日、お母さんと玄関前で鉢合わせした際に、“ゆっくりしていってね”と声をかけられた一方で、彼氏には“またたくさんティッシュを使うだろうから”と、新しい箱ティッシュを渡していたんです。あとあと気が付いたんですが、どうも私たちが頻繁にコトを重ねていると思っていたみたいで。それ以来、恥ずかしくて彼の家には行けなくなりました(笑)」
手軽に出来る効果的な花粉症対策
花粉症が原因で、とんだ災難に見舞われた人はほかにもいるだろう。そんな事態を未然に防ぐため、日頃から気を付けていることを聞いてみた。
20代の会社員男性は、家に花粉を充満させぬよう心がけているという。
「帰ってから苦しむのは勘弁ですからね。とにかく外ではマスクを付けて、玄関前で数分間バタバタと衣服をひたすら叩いています。帰ったらすぐ風呂に入りシャワーを浴びて、できる限り部屋に花粉がたまらないよう意識していますよ」
1ミリの1000分の1ほどの大きさといわれる花粉の粒子。街中などでは避けようもないが、せめて自宅くらいは安息の地としておきたいものである。
また20代の男性は、のどや鼻への対策を講じているそうだ。
「僕はのども比較的やられる方なので、コンビニに売っている甜茶(てんちゃ)の入ったのど飴を口にすることが多いです。これがいい感じに効果的。マスクは防塵用マスクを愛用しています。本当はガスマスクでも付けて歩きたいほどなんですがね。でも、防塵用マスクでも一般的なマスクよりは全然楽になりますよ」
花粉症患者にとってはこれからが本番。今年は昨春よりも花粉が多いとの見方もあり、万全の対策が必要といえるのではないだろうか。
(取材・文/カネコシュウヘイ)