片づけの基本動作「整理」成功のために最も大切な4つのステップ
デスクまわりは、いつの間にか散らかってしまうもの。しかし、「カタをつけるための片づけ」という本質的な部分をクリアするためには、「すぐやる人」になることが大切。
『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(小松易著、日本経済新聞出版社)の著者はそう主張しています。
しかし、そのためには具体的にどうすればいいのでしょうか? 第3章「物を減らす整理のテクニック」に、答えを探してみましょう。
◼︎片づけの2つの要素
著者によれば、片づけには2つの要素があるそうです。それは、「リセット」と「習慣化」。リセットは「整理・整頓」のことで、オフィスに「大きなゼロ」のスペースをつくること。
仕事に最適の環境をつくるには、できるだけものを減らし、置き場を決め、なるべく「大きなゼロ」をつくることが大切だという考え方です。
そして「習慣化」とは、出したものを毎回もとの場所にしまうこと。
◼︎片づけの3ステップ
それでは、「整理・整頓」とはどういうことなのでしょうか? 整理とは「減らす」であり、整頓とは「使いやすいように配置する」こと。
そして、さらに重要なのが、リセットした状態を維持する、つまり片づいたスペースをきれいに保つこと。
これら「整理」「整頓」「維持」が、片づけの3ステップだというわけです。そして最後に「習慣化」というゴールを目指していくことで、片づけは成功するという考え方。
◼︎片づけの基本動作
片づけを成功させるいちばんの秘訣は、「片づけの3ステップ」の1番目、「整理」を徹底してやりきること。この整理を中途半端にして整頓に移ると、片づけはうまくいかないといいます。
整理のステップを成功させるには、整理をさらに4つのステップに分けることが大切。それは、次の4つ。
(1)外に出す
(2)分ける
(3)減らす
(4)しまう
これらをきちんとやることで、整理を成功させることができるのだそうです。しかも重要なのは、この4つのステップが循環しているということだとか。
ここでご紹介したのはほんの一例ですが、このように具体的なステップが紹介されているため、簡単に実践しやすいはず。片づけに悩んでいる人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
(文/印南敦史)
【参考】
※小松易(2015)『「すぐやる人」になる1分片づけ術』日本経済新聞出版社