マンガの常識を変えた天才 手塚治虫の名言集 (1/2ページ)
マンガの常識を変えた天才、そして現在のマンガ表現の基礎を作り上げた巨人、手塚治虫がこの世を去って四半世紀。マンガ表現は日に日に進化を遂げ、ともすれば、いずれは“手塚治虫を知らない世代”が現れるかもしれないのです。いかんっ、なんとしてもそんな状況を食い止めねば!!
そこで今回は、手塚治虫のことをよく知らない若い世代へ向けて、彼が残した言葉をいくつか紹介します。彼の偉大さ、すごさ、そして意外な一面が分かりますよ。
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■無限に溢れる、好奇心と創作意欲
手塚治虫は生涯で15万ページのマンガ、60タイトルのアニメを作りました。多いときには連載7本を同時に抱え、
「すみません、15分だけ寝かせてください」
と休む間もなく描き続け……。しかし、彼はこう言い張るのです。
「アイデアだけは、バーゲンセールしてもいいくらいあるんだ」
病床に臥したときでさえ、
「頼むから仕事をさせてくれ」
と懇願した手塚治虫。『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『ブラック・ジャック』『三つ目がとおる』『ジャングル大帝』…こんなにたくさんの代表作とヒット作を持つ漫画家、ほかに見当たりませんよね?
そんな稀代のヒットメーカーでありながら、決して偉ぶらない。驕らない。
「原稿料は絶対にあげないでください。仕事がこなくなります」
とスタッフに言いつけ、
「僕だって、描くんだったら一位になりたいんです」
なんて、新人漫画家みたいなことまで言っちゃう。
そこにはほかの漫画家へのライバル意識ももちろんありましたが、単純にいいものを世に届けたい、「今」という時代に合ったものを描きたいという、“ピュアな創作意欲”があったのです。