吉田豪インタビュー企画:爆笑問題・太田光「炎上してるよって言われるまで炎上には気づかない」(4)

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吉田豪インタビュー企画:爆笑問題・太田光「炎上してるよって言われるまで炎上には気づかない」(4)

 日本最強のプロインタビュアー吉田豪が注目の人物にじっくり話を聞くロングインタビューも、ついに今回が最終回。当初は3回でお届けする予定が、あまりの濃い内容に”延長戦”へと突入! 相方・田中裕二さんとの関係、太田さんの“炎上”エピソード、そして奥様・太田光代さんとの夫婦問題までたっぷりと話しを聞いた![前回はこちら]

田中には、いつも俺のほうが気をつかっている

──太田さんと田中さんはいつも仲いいですよね。ラジオでもよくケンカはしてますけど。

太田 そうね。漫才コンビも一概には言えないから、自分たちのことしかわかんないんですよ。ウチはだから……俺としては、いつも俺が引いてるんだと思ってるけどね。

──あ、そうなんですか?

太田 この前もDVD(毎年恒例、『爆笑問題のツーショット』)の収録をしたんだけど、ずっとネタ作りの期間があって。要はいちいち言ってたらキリがないから、あいつがキレるから言わないでおこうっていうのがホントにいっぱいあるんですよ。ホントは逐一、「いやおまえ、いまのツッコミはさ」とか言いたいんだけど、それでいいやっていう。「わかるよね? だって、いままでやってきたんだからさ」みたいな話から始めるとネタ作りが間に合わないから。

──そんな気遣いをしてたんですか?

太田 すっごいしてる。

──じゃあラジオでは、今日は怒らせてもいいかなって感じであえて踏み込んでるわけですかね?

太田 逆にラジオだから言うんですよ。公の場じゃないところで言い始めると本当のケンカになっちゃうから。客がいるところだと、それを「こんなとこでダメ出しすんなよっていうネタですよ」っていうことなるし、そうしながら本気のダメ出しをするっていう。

──実際、ラジオでガチで空気が悪くなることも多々あるじゃないですか。

太田 そうそう。だからこの前も、何年も言おうと思ってて言えなかったことをあえて言ったんだけど。今度のDVD用の漫才は最初に作ったとき、1時間40分ぐらいあったんですよ。そうすると、1ヶ月前に作ったネタとかを最後にもう1回全部やっていくわけ。そのときにあいつはメモを読みながら、このネタはこうっていうのをセリフにして言うの。それは十何年前に「おまえ、それ俺に伝えるときにセリフにしないでくれる?」って言ったことがあるんですよ。

──ネタはそのまま読んでくれってことですね。

太田 というのは、あいつがやるとヘタクソだから、俺も引っ張られちゃう。あいつのセリフ回しが入ってきちゃうと、どう言ってたか思い出せなくなっちゃうから。それを十何年前に1回注意したんだけど、いつの間にか忘れてて、ここ何年かずっとそれがストレスだったの。それを、こないだラジオで「おまえさ、覚えてる?」みたいな話で言って、そこから直ったんだよね。でも、それはラジオじゃないと言えないんだよ(笑)。言うと絶対揉めるから。

──基本、太田さんが田中さんにキツいちょっかいをかけて、田中さんが怒りながらも許してあげてるイメージでしたけど、必ずしもそうじゃないわけですね。気を遣って言わないようにしてることも多々ある。

太田 そうそう、言わないようにしてる。言うときはよっぽどのこと。俺のムシャクシャもあるんだろうけど、「もういいや、行くとこまで行ってやれ」ってときは言う。そうするとたいてい3時間ぐらいにはなるね。結局は俺が説き伏せるんだけど、あいつの怒りはそこじゃなくて「いまの話はわかった。でも最初のあの言い方は何?」みたいなことだから、「あ、それは俺が悪かった」って感じで。

──そこはとりあえず折れる。

太田 あいつが気にしてるのはそこだけだから(笑)。ネタ作りのときに俺がそのことに踏み込んだ場合、だいたいネタ作りって前日にやってるから、その3時間を無駄にするのはしんどすぎるわけ。で、3時間経って説き伏せたら、そこからまた始めなきゃいけないし、さすがにあのストレスはもう……。若い頃はそれでもやってたけど、いまは面倒くさいからね。で、お互い歳とってるし、そうするともう柔軟性もなくなってるから(笑)。

──どっちも頑なになっちゃって(笑)。

太田 うん。逆にキッドなんかはそうやってちょっと離れたりしたほうがうまくいくっていうのがあるんだろうね、きっと。

──これは博士にも通じる話で、最近ボクが提唱してる説なんですけど、深夜ラジオをやってる芸人さんは子供がいない人じゃないと長続きしないんじゃないかと思ってて。子供ができることによってリスナーと話題がズレたり、子供が聞いたらマズいってことで話題がソフトになったり、生活がどうしても家庭中心にならざるを得なくなったりもするだろうし。

太田 ああ、なるほどね。

──伊集院さん、爆笑問題っていうのは特に顕著な例で、ナイナイがひとりになったのもそういうことなのかなっていう。

太田 ああ……そうなのかな。子供がいたことないからわかんないけど、たしかに博士は子供できてからずいぶん変わったよね。

──モードが変わりましたよね。玉さんはお子さんが成人したことでモードがまた戻ってきた感じもあって。

太田 それを考えると、さんまさんはすごいね。

──そこなんですよ!

太田 あ、離婚してるからかな?

Twitterに向いている芸人、向いてない芸人

──そうなんだと思います。しかし、太田さんのネット観をこうしてじっくり聞くとおもしろいですね。

太田 きっともっと複雑になるでしょ。そういうのは……なくなってもいいと思うんだけどな、俺。いつも思うけどね。毎週、『サンジャポ』終わりにアッコさんのところに行くんですよ。こないだアッコさんが誕生日会やって、そこで三村(マサカズ)に怒ったみたいな話をしてて。最近、三村がTwitterで炎上したんでしょ?

──最近だけでも何度かしましたね(笑)。

太田 「おまえ、もうTwitterやめろって言ったんやけど。あんなのなんでやるんかな?」ってアッコさんが言ってて。でも、三村の件は笑ったけどね。なんか間違って打ったらテレ朝批判みたいなことになっちゃったんでしょ?

──「テレ朝」って最初に打ったのを消さないまま、「お金もうけのために仕事したらだめ。自分の仕事をちゃんとしてお金を頂く。お笑いやってお金を頂く。お金をもうけるためにお笑いやるこれ最悪」とかつぶやいちゃって。

太田 バカだよね、消し忘れとか書き間違いで炎上するってのが、他とズレてる。ホント三村らしいなと思ったけど。

──あとはヒロミさんのトラブルについて絡まれたりもあって。

太田 そうなんだ。俺、ヒロミさんと揉めてたっていうのは全然知らなかったから。

──『いいとも!』のグランドフィナーレで突然告白しましたからね。

太田 言ってたよね。三村はそれで失敗するのがおもしろいからTwitterも続けてほしいなと思うけど(笑)。あいつは酔ったらダメだから。

──一番Twitterやっちゃいけないタイプじゃないですか!

太田 とにかく酔ったらただのエロオヤジになるから。で、あいつはまたいっちょかみだから。前に優香を俺が泣かしちゃったことがあって。『アイスエイジ』の声優を優香もやったとき、舞台挨拶で俺が冗談で「優香、ある事情でいま落ち込んでるんですよ」って言ったら、それが結構ホントに言い当てちゃってたらしくて。

──よりによってナーバスな時期だった(笑)。

太田 で、優香が結構ショックだったっていうのを俺は全然気づかず。

──太田さん、基本そういうことはいつも言いますもんね。

太田 だから俺にとってはいつものことだったんだけど、優香にとってはナーバスな時期で、それを優香が三村に相談したらしいんだよ。そしたら三村がちょっと兄貴風を吹かして、「わかった、じゃあ俺が言っといてやるよ」って言って、テレ朝かなんかで会ったときに、「太田さんダメですよ、あれ言っちゃ」とか言われて、「え、マジ!? ごめん、俺なんにも知らずに言ってたわ」ってなって。たしかに、その記者会見のあくる日かなんかに、ああこれか。っていういう報道が出たんだよね。「俺、知ってて言ったわけじゃないんだよ、優香に謝っといてよ」って言って。三村がその夜かなんかに優香に電話して「俺が太田さんに言っといてやったからさ。もう大丈夫だ」って言ったら、優香に「は? なに彼氏ヅラしてんの? 私が太田さんとやりにくくなるでしょ! 余計なことしないで!」ってものすごい怒られたんだって(笑)。

──いい話だなー(笑)。

太田 それで大笑いしたんだけど。そういうところがあるから、あいつ。ホントにバカだから。

──Twitterで知らない人から「いい大人がウジウジと『ヒロミさんNG』なんて、あなたが幼いだけ」とか絡まれたときの返しが、「そうかもしれないけど、俺はすべてを話してない」だったのも最高で(笑)。

太田 ハハハハハ! そんなことあったんだ(笑)。

──それ一番言っちゃいけないところじゃないですか(笑)。

太田 ホント、知らない人の言うとおり、あいつは本当にそういう部分では純粋で幼いんだよ。そこが三村のいいとこで、だからどんどん失敗してほしい、あいつ。

──ちなみに光代社長がTwitterやってることについてはどうですか?

太田 結構厄介なことになることもありますよ、僕の立場としては。

──基本、かわいいツイートばかりですけど、それこそ安倍首相とのゴタゴタでは巻き込まれてる感じありますもんね。いつもの酔っ払いツイートじゃなくて、いろいろ真面目なこと言わざるをえなくなっちゃって。

太田 社長のTwitterも見ないからね。ただ周りから「昨日、何かあったんですか?」みたいなことをよく言われて。

──夫婦喧嘩の報告とかもしてますからね。

太田 それも難しいですね。俺と社長のあいだにもネットが入っちゃってるなっていう感じはあって。それもしょうがないと思うんだよ、これから生きていく人には。きっと、人と人とのあいだにインターネットの情報が入っちゃうんだろうね。

──ボクが光代社長の取材を2回目にしたとき、そのまま自宅にお呼ばれして、太田さんは寝てたの起こされて、太田さんがボソッと「家の中でのこととかはTwitterとかでは書かないでね」って言ったのがすごい印象的で。

太田 ハハハハハ! でも、もう慣れてきちゃったな。伊集院とか有吉(弘行)とか人気のTwitterなわけでしょ?

──上手いバランスでやってますね。太田さんは絶対やらない?

太田 俺はやらないね。だって、金ももらわずによくやるなって正直思うし。

──ただ、絶対やらないと思われてたダウンタウンの松本さんまでいまはやってますからね。

太田 なんか中毒性みたいなのがあるのかね?

──知名度のある芸人さんがやると、しんどいことしかないと思いますけどね。ボクも2年に1回ぐらい有吉さんとコメントとかで絡むんですけど、その後2日ぐらいはいわゆるクソリプっていうどうでもいいコメントが山ほどこっちまで飛んできて。

太田 ああ、有吉と関わったことで?

──そうです。アンチとかでもないんですよ、ホントにどうでもいい、「いま何食べてますか?」みたいな質問が飛んできて。このクラスと関わるとホント面倒くさいなっていつも思います。

太田 有吉なんかの芸は、たぶんそこにフィットしてるんだろうね。トラブルも含めて、ちゃんと笑いに着地するという。

──それを上手く捌いたりしながらやっていくっていう。時代が変わったと思うんですよ、そういうものを捌く技術が求められて、すぐキレる人は芸人には向かなくなってくるのかなって。

テレビはどこか事件じゃないと面白くない

太田 すぐ炎上する人ってなんなんだろうね。

──太田さんがその質問をするのもおもしろいですね、他人事みたいに(笑)。

太田 ハハハハハ! 俺、「炎上してるよ」って言われるまで炎上に気づかないから。どこが燃えてんの?

──ネットやらないと見えないですからね。

太田 俺がやったらきっとたいへんなんだろうな。でも、俺がもしやったら当たり障りのないことしか言わないと思うけどね。俺が失敗するのはたいてい生放送で突発的な、テンションが上がってるときだから。Twitterで失敗は……俺もするのかな? たまにバカッターみたいな話を聞くと、バイト先でなんかやったりっていうのは、まあ俺が学生時代やってたことだなって。いつまで経っても俺はそこの素人なんだろうなっていうふうには思うけど。殺人現場のうしろでピースするヤツみたいな感じでテレビに出てるから。

──そのノリは失ってないですよね。

太田 同時にあるんですよ、テレビはやっぱりどこか事件じゃないとおもしろくないメディアだなっていうところもあるし。生放送ってなれば当然、しかも特番なんかになると、なんかちょっと騒ぎにしたい部分があるんだよね。

──ちょっと小倉(智昭)さんのカツラぐらいはいじっとくか、みたいな変な義務感が(笑)。

太田 そうそうそう。でも、あれは状況が悪いよ(フジテレビで2007年10月27日に放送された『たけしの日本教育白書』)。あれはやらざるをえないよ、あの状況は。たけしさんがいて小倉さんがいたら、それは……。

──セッティングが悪いですよね。

太田 セッティングが悪いよ!

──誰が先にイジるか、みたいな話で。

太田 でもあれも、みんなが言うほど小倉さんはべつに気にしてないですからね。小倉さんは自分でも言ってるぐらいの人だから。そこはまあ、周りが気にしすぎなんじゃないかな。

──ただ、阿川佐和子さんも小倉さんにカツラの話を直撃して……。

太田 そっかそっか、阿川さんが聞いたらドン引きしたんだよね。

──ホントに現場が凍りついて、それから目も合わせてくれなくなったらしいですからね。

太田 阿川はまた厄介で、あれも全然そういうのわかんない人だから。

──無邪気ですよね。そういう人がインタビューの連載を長年やって、『聞く力』とか言ってるのがすごいじゃないですか。

太田 すごいよね。

──だって小倉さんに「カツラいくつ持ってますか?」って聞いたんですよ、あの人(笑)。太田さんでもそこまでは聞かないですよね。

太田 全然わかってないから。こないだ『TVタックル』の特番で心理学者の目玉ギョロッとした人形みたいな人が来たの。完全にカツラ被ってるんですよ。そこは当然イジるじゃない? でも、その人はそういうのをわりとイジられたい人で、「あんまり首を振らないほうがいいですよ」とか俺が言って、「やめろやめろ!」みたいな空気になって。その人もまたネタでそれをやってるんだけど、たけしさんが「腹話術の人形みたいだね」みたいなことを言って、それはそれで成立してるっちゃ成立してたの。だけど、その人、ホントに口の下に皺なのか線が入っててね。

──それもあっての腹話術の人形なんですね。

太田 たけしさんはその意図では言ってないと思うんだけど、そう言われてみれば線があって、ホントに腹話術の人形みたいなの。そこはツッコまないじゃん。でも、阿川さんが一番そこにハマッちゃって、笑いが止まらなくなっちゃったんだよ。もうその一連が終わって、その人の話をちゃんと聞きましょうってなってるのに、最後まで笑ってたのが阿川さん。で、「あんた笑っちゃダメだよ!」って言ったら、「だってホントにここに線があって人形みたいに見えるから」って言ったの(笑)。それはダメなんだっていうのに。

──いつもイジッている側の人たちは、ちゃんと線引きがされてるわけですよね。

太田 そうそう、そこはダメでしょっていう。

──そういう阿川さんが、世間的には波風を立てない聞き上手として評価されているっていうのがおもしろいですけどね(笑)。

太田 ホントだよね。許されちゃうんでしょうね、きっと。

──愛嬌で許されて。太田さんはじつはこれだけ気を遣っているのに!

太田 ハハハハハ!

奥様が社長という太田家の夫婦問題

──今日はいろんな謎が解けてよかったですよ。ちなみに今日の取材後、光代社長から飲みに行きましょうって誘われてるんですけど。

太田 あ、ホント? またウチ来るパターン?

──わかんないです。一応言っておきますけど、ボクが家に行きたいと思って行ったことは一度もなくて。太田さんは知らないでしょうけど、2回行ってるんですよ。

太田 俺がいないとき?

──寝てるとき。ボク、光代社長に「お姫様抱っこされなきゃ帰らない!」って言われて、お姫様抱っこもしましたから。そのせいで、常に太田さんに対する申し訳ない気持ちがあるんですよ。

太田 いや、申し訳なくはないですよ、全然。

──大丈夫ですか?

太田 全然大丈夫ですよ!

──光代社長イジりはちょっと複雑な感情があるのかなと思いながらやってるんですけど。

太田 俺の複雑なところは、たとえばテレ朝の特番で「抱いてやれよ」みたいなことを有吉に言われて、「おまえが抱けよ!」って言ったのね。それで激怒されて。だから吉田さんのことも、「お姫様抱っこしまして」って言われて、「ああ、どんどんやっちゃって」って言うと問題になるわけ。俺的には全然ギャグなんだけど、なんかそこがちょっと難しい。それこそどこに地雷があるか、そのへんの駆け引きが。

──「俺のもんなのに、ふざけんな!」みたいに怒るべきなのか。

太田 ホントはそう言うべきなんだろうね。でも、それ言うキャラじゃないからさ。難しいところで。だからそういうときは黙ってる。

──……夫婦仲はいいんですよね?

太田 どうなんですかね、いいのか悪いのかわかんないですけど。

──光代社長の太田さんへの愛はすごいじゃないですか。それを受け止めてくれないことへの愚痴をボクにもこぼす感じで。

太田 まあね、だからどこの夫婦も一緒なんじゃないかと思うけど。

──絶対だいぶ違いと思いますよ(笑)。

太田 そうかなあ? 公と家の中との関係が難しいんですよ、ウチは。俺がたとえば問題発言するっていうのも、ウチのカミさんが素人なら、事務所と話してトラブルは解決して、家では「あなた大丈夫なの?」ってことになっていいんだけど、それが夫婦問題に直結しちゃうから、そこがまあ……。

──家でもそのトラブルを引きずるから、ややこしいんですね。

太田 ややこしいんですよ。逆に社長もそれはあるんだろうね。「おもしろいわね」って言ってあげたいものが言えなくなるみたいなジレンマは、キツイと思う。

──社長モードでしか言えなくなるっていう。

太田 うん、あると思うから。そう考えるとなかなか難しいですよね。

──基本的には、「昔はあんなにかくれんぼとかUNOとかして遊んでくれたのに、最近は遊んでくれない」ってことが不満みたいですけどね。

太田 まあね。それはたしかにあるけど、社長は今でもかくれるのうまいからね。俺がリビングに一人のつもりで2時間ぐらいいて、ふと気づくとカーテンの後ろから出てきたりするから。ドキッとするときあるよ。

──太田さんって仕事以外だと、ほとんど家にいるわけじゃないですか。ホント珍しいタイプですよね、そういう社交性のなさって。

太田 そうね。

──基本、バラエティって普段の人間関係で成り立ちがちじゃないですか。

太田 どうなんですかね。でも……たけしさんなんかもそんな行かないんじゃないかな。たけしさんは俺よりもっとスタッフと距離を置いてると思う。結構スタッフと敬語で話してたりとかするから。それぞれあるんでしょうね。でも、ホントはこのインタビュー、さんまさんもいきたいところだよね。

──そうなんですよね。

太田 でも、あの人は絶対こういうのやらないよね。

──いつかさんまさんまで辿り着けるように頑張ります!

プロフィール


爆笑問題

太田光

太田光(おおたひかり):1965年、埼玉県出身。1988年に大学の同級生の田中裕二と爆笑問題を結成し、時事問題も取り込んだ漫才で人気を獲得。テレビ、ラジオなどで活躍する他、著書も多数。爆笑問題としての著書だけでなく、太田個人で『マボロシの鳥』などの小説も発表している。近著は爆笑問題と映画評論家・町山智浩との共著『自由にものが言える時代、言えない時代』。6月3日には毎年恒例の時事ネタ漫才ライブのDVD『2015年度版 漫才 爆笑問題のツーショット』をリリース。

プロフィール

プロインタビュアー

吉田豪

吉田豪(よしだごう):1970年、東京都出身。プロ書評家、プロインタビュアー、ライター。徹底した事前調査をもとにしたインタビューに定評があり、『男気万字固め』、『人間コク宝』シリーズ、『サブカル・スーパースター鬱伝』『吉田豪の喋る!!道場破り プロレスラーガチンコインタビュー集』などインタビュー集を多数手がけている。また、近著で初の実用(?)新書『聞き出す力』も大きな話題を呼んでいる。

(取材・文/吉田豪)

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