先日、とうとう三十路になりました吉沢さりぃです。節目の年ということもあり、恋人のいない私は「祝ってください」ムードを数日前からガンガンに出しまくって、自身の企画立案・幹事により誕生日会を開催し、結果、仲間が凄く祝ってくれて幸せでした。お誕生日は恋人なんていなくても十分に楽しく過ごせるんです！

　さて、“恋人”というワードから、近いようで遠くもないお話なんですが、グラドルをしていると最もよく質問を受けるのが「枕営業って本当にあるの？」です。グラドル好きな方は正直聞きたくない話かと思いますが、まあ、ぶっちゃけて言ってしまうと、あるんです。断言してもいいです。なぜなら私が実際見たからです（笑）

ガチ恋愛をアピールして仕事をゲット

　皆さんの“芸能界の枕営業”ってどんなイメージでしょうか？　私がグラビアの仕事に片足突っ込む前は、例えば番組のプロデューサーとか雑誌の編集長とかにご飯に誘われて二次会でホテルのラウンジのバーに連れてかれ、「ボクの女になれば仕事あげるよ？　今夜どう？」なんて囁かれながらホテルの部屋のキーをさっと渡されるイメージでした（笑）

　ですが、私の見た“枕営業”は逆！　逆というのは、女の子からいくんです。それも「ひと晩ともに過ごすから仕事下さい！」と体を差し出すのではなくて、キャバクラやホストの色恋営業みたいに、「あなたのことが好きなの。仕事なんて関係ないよ」とガチ恋愛をアピールしつつ交際する体裁にしちゃうんですね。

　そして、結果ちゃっかりその仕事で1番いいポジションをもらうんです。本気で付き合っているのではないかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。なぜかというと、そうゆう営業する子たちというのは、みんな彼氏がいたり、ひどい場合、実はひそかに婚約していたなんていうケースすらあるのですから（爆）

　以前、私は凄く欲しかった仕事を、この“枕営業”という高等テクニックを駆使した他のグラドルに奪われました。本当に悔しくて悔しくて気が狂いそうでした。ですが、そのことを飲みながら水商売が長い友人に愚痴ると、彼女は言ったのです。

「それは芸能界に限らないでしょ？　会社や、例えば私の働くキャバクラでも体を使える女の子は優遇されるよ。その子も体を使って嫌な思いや努力をしているわけだから仕事を貰うのは当然の権利かもしれないよ」

　枕は明らかに邪道。けど、何の武器も持たなければすぐに消えてしまうこの弱肉強食の芸能界において、タレントとしてのポテンシャルが足りないんだったら、それを補うために対処しなければいけない。結果として枕に手を出してしまうというのは、致し方ない側面もあるんでしょうか……。

　私は体を使った営業はできないけれども、今、こうしたコラムをDMMニュースさんにも書かせていただいています。今まで芸能界で痛い思いをしてきたことは全部、ネタで暴露してるんで、そう考えるとラッキーな体験をしていたのかなあ、なんて思ったり。そう前向きに捉えつつ、また新たな暴露ネタを探そうかなと思います（笑）

吉沢さりぃ

バスト100のKカップを武器に活動するアラサーグラドル。趣味は、キックボクシング・飲酒・少女漫画研究・箱根駅伝研究で、特技はお酒の一気飲み。タレント事務所にてマネージャーをしていた経験もあり、芸能の表も裏も知り尽くしている。2月20日に最新DVD『ぽちゃプニ』発売。SexyユニットKissMarkメンバーとしても活躍中