『響け!ユーフォニアム』による「ユーフォノミクス」に関する考察(その2) (1/2ページ)

あにぶ

ユーフォニアム作中登場モデル©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会、©かきふらい・芳文社/桜高軽音部
ユーフォニアム作中登場モデル©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会、©かきふらい・芳文社/桜高軽音部

前回(その1)に引き続き、「 響け!ユーフォニアム 」による楽器販売ブーム…今風に言えば、「楽器業界版ユーフォノミクス」の可能性について考察します。まずは、前回取り上げた3種類のユーフォニアムについて、いくつかの視点で比較検討してみましょう。

■候補モデルのおさらいと評判

前回は、いわゆる「黄前久美子仕様」の実物候補として、以下の3製品を挙げました。

ユーフォニアム 実物
【図1】ユーフォニアム作中登場製品候補
左からYAMAHA YEP-621、J.Michael EU-1500、Kaerntner KEU120

Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでは、KaerntnerどころかJ.Michaelでさえ作りが粗雑という意見を見かけますが、チューニングが狂い易いなど演奏する際のデメリットに関する話なので、飾るだけならKaerntnerでも大丈夫でしょう。

■製品本体の色調について

上の図1ではEU-1500の色が他より暗めに見えますが、撮影時の照明の当て方や、サイト掲載時に全体の統一感を保つため、あえて本来の色より暗め、または明るめに仕上げるといった画像加工の影響によるものと思われます。

どの製品もイエローブラス素材とクリアラッカー仕上げなので、実物の色はほとんど同じ…

いや、そもそもアニメの絵と完全に同色の実物など存在しません。本体色は素材と仕上げだけ確認すれば大丈夫でしょう。

■各部の色と形状について

下の図2を見ると、ピストン(奏者が指で押す部分)の色などに相違があるとわかります。ただし、これら細部の相違は、多少詳しい人でも現物を並べて見較べない限り判別は難しいでしょう。

交換可能な部品の色であれば、寸法が同じ別製品の補修部品を取り寄せて交換するか、少々荒技ですが自分で彩色するという手もあります。

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