漫画やアニメ作品には、必ず頭脳派な知的キャラがひとりはいますよね。今回ご紹介する「乾貞治」もそのひとり。パッと見は派手な見た目の多い『テニスの王子様』のキャラ達の中で、「地味目だな・・・」なんて思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、彼の本質を知ってしまうともう「乾貞治」の魅力から目が離せません。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■勝機もターゲットも絶対に逃がさない！驚異の確率計算と行動力

　乾くんは一言で言うならば努力家。故に『努力の天才』なのです。『テニスの王子様』には、元からの身体能力を活かして活躍するキャラも多い中、自分にはずば抜けた才能が無い事をいち早く理解し、血の滲むような努力で才能をカバー。他キャラと同等、もしくはそれを上回る戦いを魅せてくれる乾くん。しかし、そんな努力や苦しみなどいっさい表に出さず、常にポーカーフェイスで淡々と自分に課したメニューをこなしていくのです。

　一方でデータマンとしての能力の高さも。乾くんのノートには、全テニス部員の技、プレイの癖、挙句は趣味や趣向までが記されています。気になる事は徹底的に調べ上げ、気付けば乾くんに丸裸にされているのです。

■スパルタだけど面倒見は良い！

　乾くんはその努力の結晶のデータ、そしてそれを実践してみせる事で、周りからかなりの信頼を得ています。「自分の弱点を知りたい・鍛えたい」という後輩の相談にもきちんと乗り、もっとも能力を伸ばしてあげられる個別メニューを考えてくれます。その内容は、並大抵の努力では追いつけない程のスパルタメニューですが、逆にそれに食いついてくる後輩には、どこまでも面倒を見る、なかなかの面倒見の良さも見せてくれます。

　その一方で、誰かにペナルティーを課すような場面でも彼（彼の作る汁）は活躍します。テニプリファンにはお馴染み、様々な健康的且つ栄養満点な食品を組み合わせて作り上げた「乾汁」「ペナル茶(ペナルティー)」（他にも色々）は、何があっても絶対に飲みたくない素敵なお味。飲めば誰しも必ず苦しみを味わう事になります・・・。青学の天才「不二周助」を除いて。