【就活の基本】株価が上がることによる社員のメリットって? (1/2ページ)

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よく「株価が上がった!」という言葉を聞きますが、株価が上がると社員にとってどのようなメリットがあるのでしょうか? また、株価が上がっている企業というのは採用も増やす傾向にあるのでしょうか? 転職コンサルタントの安達瑠依子さんにお聞きしました。

結論から言いますと、株価の上昇による社員へのメリットはほとんどありません。

まずは、株価が上がるという状況を考えてみましょう。株価が上がる時は世の中の景気に連動する場合も多いですが、個別企業で見た場合は、その企業の業績が良い時、また、業績が良くなると期待される新規の事業や新製品の投入などの材料がある時です。逆に株価が下がる時というのは景気の連動以外では、企業の業績悪化、不祥事があった時などですね。

ですから、株価が上がることによって業績が良くなるのではなく、まずは株価に反映されるような「良い状況」が先にあるわけです。

上場企業にも、長く上場をしている老舗から、上場したばかりのベンチャーまで幅広くあります。若い上場したての企業にとっては、株価のアップは資金調達のためにも重要な意味がありますが、そうではない上場企業にとっては、株価の日々の上がり下がりは経営にも社員にもさほどの影響はないと言えます。

強いて言えば、株価が上がることにより買収のハードルが上がりますから、買収されるリスクは下がります。また、社員持ち株会などがある場合は、一般の投資家と同様に、株主として配当が増えるなどの恩恵はあります。

ですので、「株価が上がった!」という情報は、具体的な社員へのメリットよりも、世の中の会社業績に対する評価が上がったという証拠として、全社的な士気高揚につながることはあると思います。

以上のように、業績の向上や向上する見込みによって株価が上がるので、採用が増えるのは株価によるものではありません。

一見、連動して採用が増えるように見えるのは株価というものの性質のためということですね。

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