反日韓国解説番組でまたピンチなフジテレビ

ブッチNEWS

反日韓国解説番組でまたピンチなフジテレビ

池上彰ブランドの信頼も潰したフジテレビ

 6月5日にフジテレビが放送した「池上彰緊急スペシャル 知ってるようでよく知らない韓国のナゾ!」。番組は全体的に韓国の反日ムードを過大に煽った構成だったが、なんと韓国人のインタビューを適当に翻訳。実際は「文化がとても多い。そして外国人が本当にたくさん訪れているようです」と韓国語で言っている女子高生に「嫌いですよ だって韓国を苦しめたじゃないですか」というテロップと日本語吹き替えをカブセたことがバレた(他のインタビューにも、実際はVTR中では言っていない内容がカブセられている)。安直な行為の結果、同局が窮地に立っている。

 当初はネットでも大して話題となっていなかったが、数日前からツイッターで韓国語を解する日本人からの「おかしい」という指摘が相次ぎ、ミヤネ屋などに出演するメディア「デイリーNK」高英起氏が確認すると一気に信ぴょう性も高まった。ネットを中心に報道され、フジはヤバイと思ったか、ホームページ上にお詫びをいち早く掲出した(29日)が、それはずさんすぎるものだ。

 なぜなら放送で利用されていない『別の部分で実際このように発言している』としたものだったからだ。一般からの検証が不可能な未使用部分に同じ発言があるとしたが、本当ならばインタビュー編集時に韓国語を理解しない人だけが編集しているということで、番組の性格上本来ありえない話。また、誤編集を認めたことで、VTR中言っていない箇所に翻訳をカブせる手法を(ミスといいつつ)行っていることが伺えるではないか。民放連基準でも注意が求められている種の番組で、その納品された番組に対するフジのチェック機能が働いていないことも見えてきた。
 あえて『別の部分で実際このように発言している』とする理由には局に大ダメージを与える「ヤラセ」指摘を回避したいことが目的と考えることもできるが、6月30日現在ではBPO(放送倫理・番組向上機構)案件になっているわけでもないため、証拠を出す必要はない。このままうやむやになってしまうのではないだろうか。しかしビデオが出てこなくても、今の時代、他メディアが取材された本人に接触し、確認を取ることだってできる。フジは、自社でも真摯に検証し、解釈がコロコロと変わらないように願いたいところだ。

 番組中では中村アンや柴田理恵が池上彰のナビゲートで韓国にアングリする表情が放送されているが、不誠実な番組にアングリしたいのは視聴者のほうである。

(文/楠尾 袋)

「反日韓国解説番組でまたピンチなフジテレビ」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧