【自殺者を出す前に】就職失敗で借金地獄、就職できても生活苦!奨学金の問題点を弁護士が解説! (2/2ページ)

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「父親が保証人になって、その父親も払えない場合には、父親も破産する、ということが考えられます」(塩澤彰也弁護士)

■奨学金自殺なんてことが現実化しないように社会をあげた取組みが求められる

奨学金が返せなくなった時の救済はまだまだ不十分とされているが、破産以外で何かあるのだろうか。

「奨学金の場合は、法律家などに依頼しなくても、普通の借金の場合以上に(普通の借金の場合、法律家が入らないと減額してくれないケースが結構ある)、毎月の返済額を減らす要望などに応じるケースがあるようです」(塩澤彰也弁護士)

ちなみに2014年版の自殺対策白書によると、2013年の総自殺者数は27283人とのこと。この数は、交通事故で亡くなった方(4373人)の約6倍に相当する。単純計算ではあるが、1日に75人、1時間に3人、20分に1人が自殺しているのだ。また15歳から39歳までの死因トップが自殺であることと、全ての自殺の動機原因の2位が貧困問題であることも注目すべきだろう。

先日話題となった「奨学金破産」。自殺大国日本においては「奨学金自殺」というニュースにまで発展する可能性も否定出来ないだろう。何故なら、これだけ多くの人が、毎日自ら命を絶っており、その中に奨学金による貧困を理由にした自殺者がいたとしても、決しておかしい話ではないからだ。現実化しないよう、今まで以上に社会をあげた取組みが求められる。

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