松嶋尚美の子育てに医者がNO!「牛乳は飲ませず小松菜を食べさせる」

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松嶋尚美オフィシャルブログより
松嶋尚美オフィシャルブログより

 その是非は果たして──。7日にテレビ朝日系列で放映されたバラエティ『中井のミになる図書館』で、お笑いタレントの松嶋尚美が衝撃の子育ての内容を語った。

 松嶋は3歳半の男児と2歳の女児の母である事を明かした上で、「牛乳を摂取するとカルシウムが体外に排出されるから飲ませないようにしている」「小松菜がご飯に使いやすい上、栄養価も高いと聞いて重用している。ほうれん草はポパイの影響が強いだけで、(レンジで)チンすると体によくないと聞いたので使わない」という独自の理論で子供の食事に気をつかっていることを発表。牛乳に関しては、多く飲んでいる国のトップ3が、骨粗しょう症のトップ3でもあるという根拠も挙げていたが、そのすべてが伝聞だという。

牛乳が毒であるという説は根拠がない

 番組内では、こうした松嶋のこだわりについて、内科医の大竹真一郎氏が無意味であることを指摘。まず、牛乳に関しては飲むとカルシウムが体外に出るということはあるが、それは体内で過剰になった分だけであることや、牛乳に含まれるナトリウムが体内にカルシウムも排出する働きがあると言われているものの、牛乳の含まれる量であれば問題ないということ、及び牛乳が毒であるという説は、根拠の少ないものが大半を占めていると伝えた。

 また、骨粗しょう症に関しても、もともと牛乳の消費量が多いノルウェーやフィンランドなどの北欧に住む人々が、日光にあたる機会が少ないためにビタミンDが不足するのが原因であると指摘し、牛乳との相関関係を否定した。

 さらに小松菜に関しては、ほうれん草との栄養の違いを説明し、どちらも使った方がいいという、当たり前すぎることを説明。ほうれん草にはシュウ酸が含まれているため、結石の原因になると言われているが、茹でればシュウ酸は少なくなる上に、生で食べたとしても一日500ℊ~1kgを食べなければ大丈夫だということを告げた。

 これらの指摘に対し、中居が「でもさ、子供に今、牛乳に替えなって言える?」と問うと、松嶋は「言えない。だから(小学生になったら)小学校で勝手に飲むんじゃない?」となんと将来小学校に牛乳を飲ませることを丸投げすると宣言し、他の出演者の笑いを誘う一幕もあった。

 確かに、以前から「人が他の哺乳類の乳を飲むのは不自然で、体によくない」という趣旨の牛乳有害説は存在しており、フランク・A・オスキーという米国の医者が執筆した『牛乳には危険がいっぱい?』(東洋経済新報社、2003年)などの著書も発行されるなど、それなりに認知度の高いものであることは事実だが、おそらくそれ以上に信頼性の高い、牛乳の栄養価に関する資料は多く存在する。

 ほうれん草に関しても、シュウ酸の害に関しては度々議論をされているものの、アクを抜けば大丈夫であるということも同じく周知されているのも確かだ。

 このような俗説を、他人からの伝聞だけで信じて、子育てに用いてしまう松嶋の方針は果たして大丈夫なのだろうか。自分の子を大切に思う気持ちはよくわかるが、だからこそ、伝聞だけではなく、自分で調べて判断した上で、子育ての方針を決めるべきだといえるだろう。いずれにせよ、松嶋の子育てが上手くいくことを切に願うばかりである。

(文/阿佐美UMA)

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