競馬で1億5000万円! あの「ハズレ馬券裁判男」が初めて口を開いた! (2/4ページ)

日刊大衆

5億7000万円の課税額に、地方税なども加わるため、最終的に納めなければならない金額は、追徴金を含めると、およそ10億円にもなっていました」(卍氏=以下同)

10億円という税額は、見直しが確定するまでは、納税の義務が生じるため、卍氏は手元に残っていた金融資産のうち、裁判の費用を除いた残りの6000万円弱を納め、毎月の収入から生活費を除いた残りを納税に充てていたという。
「競馬で儲けた金額の半分は、将来、税務署に指摘され、税金を納めることになった場合に備え、手をつけていませんでした。しかし、残りの大部分は投資信託で運用しており、先のリーマンショックで、そのほとんどを失ってしまっていました」
最高で約3000万円の配当

裁判で世間の注目を集めたことで、勤めていた会社も辞めることになった。
「さらに、当時、生まれて間もない子どももいて、一生かかっても払いきれない10億円という税額に、妻の精神状態も不安定になってしまいました」

だが、前述のように今年3月、「外れ馬券は経費」と最高裁に認められ、税額は大幅に減額された。
「これからも延滞税などの不足分を納めなければなりませんが、10億円納付するのとは、状況も心境も違います。ようやく、人生を前向きに歩いていけると、妻とも将来のことを話し合うことができました。裁判中は、全国の競馬ファンの方々から応援のメールなどが寄せられて、励みになりました」

まさに激動の5年を過ごしてきた卍氏。ただ、やはり気になるのは、いかにして、競馬で1億5000万円もの利益を稼いだのかということだろう。
「私は、勝ち馬を予想しないんです。競馬を始めた頃は、競走馬の能力を数値化したコンピ指数や、レースの走破タイムを数値化したスピード指数などを使って買い目を出していたんですが、あるとき、競馬は強い馬が必ず勝つとは限らないということに気がついたんです」

勝ち馬を予想するのが競馬の基本のはずだが、いったい、いかなる基準で馬券を買っていたのか。
「過小評価されている馬を買うことに目覚めました。つまり、実力があるのに、それに見合うだけの人気となっていない馬を選ぶ。

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