45分ルールも独り歩きする受動喫煙対策 「現状はにおい解消か健康リスク軽減かが曖昧」と大学教授指摘
近ごろ、国や自治体を中心に進む「受動喫煙対策」で、ひとつの指標が“独り歩き”しつつある。たばこの煙に含まれる有害物質が喫煙後の息(呼気)からも出続け、その濃度が喫煙前の数値に戻るまでに「45分」かかるというデータである。それに基づき、喫煙者は一服後45分間、非喫煙者に近づいてはならぬというお触れが次々と出されているのだ。 昨年10月より、北陸先端科学技術大学院大学(石川)が大学構内の全面禁煙に加え...