「きさらぎ駅」、という名の駅をご存じだろうか。
謎の無人駅といわれるきさらぎ駅。画像は北海道の無人駅・栗丘駅(MIKI Yoshihito (´・ω・)さん撮影、Flickrより)
場所は?――諸説はあるが、誰も知らない。
路線は?――誰も知らない。
行く方法は?――いつものように電車に乗っているうち、気が付くと引き込まれているという。
行った人はどうなるの?――誰も知らない。
きさらぎ駅は、インターネット上でここ10年来、語り継がれている「謎の駅」である。
その初出は2004年。2ちゃんねるで、とある投稿者が、「帰宅中、見たことも聞いたこともない無人駅『きさらぎ駅』にたどり着いてしまった」と書き込んだことで出現した。投稿者はしばらく、駅周辺の不気味な様子を紹介し続けていたが、やがて書き込みは途絶え、そのまま消息を絶ってしまった。
以後、掲示板やツイッターなどではたびたび、「きさらぎ駅にたどり着いた」と称する人が現れている。明らかな作り話も少なくないが、今や多くの人に知られるネット上の都市伝説となった。ここ2~3年は、怪談の季節である夏になると、きさらぎ駅にまつわる話題がどこからともなく出回り、一種の「風物詩」になっていた。
最初の投稿者の書き込みから、場所は静岡県内のどこか、ともされるが、まったく関係ない場所からたどり着く人も珍しくない。
「きさらぎ駅が帰宅ラッシュ」ところが、そんなきさらぎ駅が、2015年はちょっとした「ラッシュ」に見舞われた。8月14日夜、複数のユーザーが「きさらぎ駅に迷いこんでしまった」のだ。
焼津海上花火大会の帰り。