常に鼻がぐずぐずしていて、つまったような状態で痛みをともなう……。そんな症状に悩んでいる人は、もしかすると「蓄膿症(慢性副鼻腔炎)」かもしれません。蓄膿症は早めにその症状に気付いて病院を受診することが大切です。今回は、その症状や治療法について医師に伺いました。
「副鼻腔」とは? 「鼻腔」は鼻の穴からその奥を指しますが、「副鼻腔(ふくびくう)」はその横に広がる骨の間にできた空間を指します。具体的には、おでこの奥や鼻の左右、目の奥の3カ所が副鼻腔と呼ばれる場所です。副鼻腔には、発声の際に声を響かせる役割があります。骨の中は空洞になっており、そこには空気があります。この副鼻腔に膿がたまる状態が副鼻腔炎、すなわち蓄膿です。
副鼻腔炎はどうやって起こる? 副鼻腔炎を起こすのは、基本的には鼻の横にある副鼻腔(上顎洞)です。
鼻炎や感冒を契機に鼻炎症が起こると、そこに膿や鼻水が発生します。通常それは、鼻から外に排出されるのですが、炎症が長引いたり、鼻をすすったりすると逆流して、一部が副鼻腔に入り込みます。これが急性副鼻腔炎です。ここに炎症が波及した場合には、痛みが出たり、声が出にくかったりします。中には、目の痛みを訴える人もいます。
手術をともなうケースも 急性副鼻腔炎も自然に回復しますが、これを繰り返したり、鼻と鼻腔との間が逆流しやすい構造の人は慢性的に副鼻腔炎を起こし、症状が長引きます。これは常に鼻がつまったような状態で痛みを伴うため、手術の適応となります。また、慢性的に炎症が続くと、将来的に悪性腫瘍が発生しやすいともいわれています。
具体的には、鼻腔と副鼻腔を完全に繋げる手術を行います。逆流してそこに膿がたまるのが症状の原因なので、もっと広げてしまって膿がたまらないように、膿ができても排出しやすいようにしてあげることで、症状が緩和されます。
医師からのアドバイス 常に鼻がつまったような状態では、仕事にも集中できませんよね。慢性副鼻腔炎を防ぐには、普段から鼻をすすったりせず、しっかりかむことが一番大切です。もし症状が表れた場合には、早めに医者に受診しましょう。
放っておくと手術? 【蓄膿症】は早めに耳鼻科へ!
2015.08.31 11:00
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