ノゲイラ引退から考える「総合格闘技と日本人」

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ノゲイラ引退から考える「総合格闘技と日本人」

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我々の世代には、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラという格闘家がいた。そんな彼が先日、ついに現役引退を発表した。

2000年代前半に日本を席巻した総合格闘技ブームの真っ只中で、ホドリゴは大いに活躍した。当時、筆者は高校生。桜庭和志に憧れて、総合格闘技の道場の門を叩いた少年の一人だった。

そんな筆者から見た、その当時のマット界は、組み技系選手、すなわち“グラップラー”が頂点に君臨するのは当然であり、一種の信仰でもあった。

「ボクサーだろうと空手家だろうと、グラップラーの関節技に敵うはずがない。」、そう考えていたのは筆者だけではなかったはずだ。

そんな折、ホドリゴが『PRIDE』に参戦した。2001年のことだ。

■ 関節技の勝利

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PRIDEデビューを果たしたアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラは、僅か2戦目でヘビー級のトップ選手だったマーク・コールマンと対戦する。

アマチュアレスリング出身のコールマンは、持ち前のパワーを活かしたタックルで数々の選手を捻じ伏せてきた。強引にテイクダウンを取って相手の上になり、殴る。非常に単純な戦術だが、それを破った者はここまで一人もいなかったのだ。

だがホドリゴは、そのパワーを手玉に取った。コールマンはホドリゴの上になりパンチを打ち込むも、思うように決定打を浴びさせることができない。この展開は、素人目にはコールマンが一方的に攻めているように見えるが、実は下になっているホドリゴが、両足を使ってコールマンの体勢を見事操っていた。

そして、一瞬だけ見せたコールマンの隙を狙い、ホドリゴが三角絞め。さらにそこから腕十字を極めてみせた。それは“関節技の勝利”だった。

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