ここにきて「2014年お騒がせ組」の勢いがすごい。号泣元県議・野々村竜太郎被告が初出廷してザワザワさせたかと思いきや、小保方晴子氏が手記を発表して話題をさらう。そして石原伸晃が戻ってきた。2014年の環境相時代、原発事故で生じた汚染土などを保管する中間貯蔵施設の建設について「最後は金目でしょ」と発言してひんしゅくを買い、内閣改造で去った人だ。そんな伸晃氏がこのたび、金銭スキャンダルで閣僚辞任した甘利経済再生相の後任として思わず帰ってきたのである。
■政界の異変はすべて”ポロリ要員”から始まっていた!
私は常々、石原伸晃は政界のポロリ要員ではないか? と言ってきた。その昔、アイドルの水泳大会では「ポロリ要員」がいた。騎馬戦になると必ずおっぱいポロリする人がいたのである。視聴者の少年はそのうち気がついた。アイドルは絶対にポロリしない、ポロリしそうな人がやっぱりポロリするのだと。政界でいうなら失言ポロリ要員が石原伸晃である。たとえば、父親の石原慎太郎は確信的なポロリがあったが、伸晃のポロリで世間が議論したことは何もない。だってただの失言なのだから。
思い出してほしい、2012年9月の自民党総裁選を。あのとき本命と言われていたのは安倍晋三でも石破茂でもなく石原伸晃だった。しかし「福島原発第一サティアン」などの失言で歴史的失速。2位にさえ残れない致命的な敗北を喫した。第二次安倍政権が誕生したのは、すべては伸晃のポロリからなのである。
それだけではない。そのあとオヤジは都知事をやめて国政復帰して新党を立ち上げた。橋下徹と合流した。ふがいない伸晃に代わり橋下徹に理想の息子を託したのかもしれない。俳優の山本太郎が「新党 今はひとり」を旗揚げして立候補したのもこの頃だ。あのとき山本太郎はなんと言ったか?「杉並で闘う。石原伸晃さんの選挙区で」。
つまり、安倍政権も新党乱立も石原伸晃がかかわっていたのである。伸晃がポロリをすると政治が動く。
そして今回、石原伸晃は経済再生相に就任。ポロリ要員が表舞台にふらふらと。危険な香りしかしない。甘利氏のスキャンダルについて「わなを仕掛けられた感がある」と言ったのは自民党の高村副総裁だが、石原伸晃も「わなを仕掛けられた」と思っているかもしれない。そして今回も見事にポロリするのだろうか。石原伸晃氏からまた目が離せない。
著者プロフィール
お笑い芸人(オフィス北野所属)
プチ鹿島
時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)。