南半球最高峰リーグ「スーパーラグビー」参戦2年目の日本チーム・サンウルブズは、2月25日、東京・秩父宮ラグビー場で昨季王者のハリケーンズ(ニュージーランド)との開幕戦に臨み、17-83で敗れた。
83失点はチーム史上ワースト2番目の大敗だが、昨季と比べてセットプレーは安定。ラインアウトは17本中15本成功、特に計10本あったスクラム(前半6本、後半4本)は終始優勢だった。果たして、昨季チャンピオンとのスクラム戦でフロントローは何を見、何を感じたのか。
右PRで先発した伊藤平一郎は、ファーストスクラムで「イケる」と思った。
前半3分、自陣10メートル付近左のマイボールスクラム。組み直しのあと、スクラム右側のPR伊藤が、グイと前に出た。オープン側にいた相手FLアーディー・サヴェアの離脱が遅れる。昨季主将のHO堀江翔太も、「良いプレッシャーをかけられたかなと思います」。
続けて5分、敵陣22メートル付近で相手ボールスクラム。ハリケーンズFWが耐えた。
3本目は25分、LOリアキ・モリの突進がパイルアップとなって、敵陣ゴール前左でマイボールスクラム。スタンドからの“遠吠えエール”のなか、ハリケーンズのプッシュを耐え切ると、逆に押し込んだ。
PR伊藤は、後方からのLOサム・ワイクスの“押し”が頼もしかった。
「押しは良かったですよ。まだまだこんなものじゃないと思うので、まだ伸びると思います」
4本目は30分、敵陣ゴール前右で相手ボールスクラム。ハリケーンズがボールを確保した。
先発フロントロー3人の平均体重はサンウルブズが334キロ、ハリケーンズが353キロで、約20キロ差。しかしFW8人の平均体重では882キロと892キロで、体重差は10キロに縮まる。
エリア中央で組まれた35分のスクラム(5本目)で、マイボールのハリケーンズは押し込む様子を見せた。が、8人一体となった狼軍団のスクラムは動かない。
6本目は敵陣10メートル付近右の相手ボールスクラム。8人で半歩、前に出た。
昨季はスクラムコーチが不在で、選手間で試行錯誤した。