緑、黒、黄×黒…。誇りと個性の繋がり感じた関東大学オールスターゲーム。

| ラグビーリパブリック

好ゲームとなった対抗戦選抜×リーグ戦選抜。(撮影/松本かおり)

 秩父宮ラグビー場のメインスタンドには、クラブの仲間や友人、家族が詰めかけていた。ピッチに立つ者たちが、リーグの代表、チームの顔、そしてひとりのプレーヤーとしての誇りを胸に戦う空気があった。

 6月25日におこなわれた『at home presents 関東大学オールスターゲーム2017』(第5回関東大学オールスターゲーム)のメインゲーム、対抗戦選抜×リーグ戦選抜は36-31の接戦だった。互いに接点でファイトし合い、好タックルも。花試合でなく、緊張感ある好ゲームとなった。

 ストッキングだけ自チームのものを着用と、バーバリアンズスタイルで戦うこの試合。両チームともよく結束していた。

 前半3分、先制トライを挙げたのはグリーンのストッキング。蹴り込んだキックからつかんだチャンスをFB中川和真(大東大)が決め、リーグ戦選抜に先制点をもたらした。

 しかし前半を17-5とリードしたのは対抗戦選抜。20分過ぎからの20分で3トライを奪った。

 青が基調のジャージーを着た対抗戦選抜は、まず21分に相手のノックオンから切り返し、最後はSH小畑健太郎(帝京大)がインゴールに入った。34分にはスクラムからの攻めてCTB堀越貴晴(慶大)が追加点。41分にはラインアウトからのモールを押し込み、HO堀越康介主将(帝京大)がスコアした。

 後半は、まずリーグ戦選抜が攻めた。走ったのは流経大の弾丸ランナー、CTBタナカ・ブランドン・ムゼゲニエジ。豪快に防御を突破し、7点差に迫る。

 しかし対抗戦選抜は要所で体を張って流れを呼び寄せ、勝負を決めた。

 7分、CTB矢富洋則(帝京大)がトライを奪ってふたたび差を広げる。その直後、NO8アマト・ファカタヴァ(大東大)に豪快に走られて5点差に迫られる展開となったが、接点でハードに戦い続けて流れを呼んだ。後半24分、FL加藤広人(早大)のトライで引き離しにかかる。そして35分、とどめを刺した。

 殊勲の走りを見せたのはFB尾﨑晟也だ。リーグ戦選抜が自陣スクラムから攻め、大きくゲインをした後のミスを見逃さなかった。

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