緑、黒、黄×黒…。誇りと個性の繋がり感じた関東大学オールスターゲーム。 (2/3ページ)

ラグビーリパブリック

こぼれたボールを拾った仲間の後方から迷いなく走り込む。あっという間に相手を置き去りにした。試合終了間際に2トライを返されて5点差まで迫られたから、大きなプレーだった。

 そのパフォーマンスを評価されてMVPに選ばれた尾﨑は、前日まで日本代表に帯同しており、チームに合流したのは試合当日の午前中だった。

「(アイルランドとの)試合には出場できませんでしたが、ティア1国と戦うチームの雰囲気を感じられて勉強になったし、メンバーに入れず力不足を感じました。これから先、高い意識を持って過ごすようにしないと」

 MVP獲得については、「特にFWがディフェンスで体を張ってくれたお陰。こういう試合展開の中でトライを取れ、(MVPに)選ばれたのが嬉しい」と語った。

 この日はメインゲームの前にセブンズの試合もおこなわれ、リーグ戦5部×6部、リーグ戦3部×4部、対抗戦2部×リーグ戦2部、対抗戦女子×リーグ戦女子のカードが組まれた。これらの応援もあって、対抗戦A、Bと、リーグ戦1部~6部のほぼ全チーム、全部員が秩父宮ラグビー場に集合。思い思いのスタイルでクラブの代表者たちに声援を送り、スタジアムの空気を盛り上げた。

 対抗戦選抜の岩出雅之監督は、「多くの人がつながり、世界が広がる。縁を作る素晴らしい機会」と、このイベントの意義を口にした。

「おもしろくない人を作らない。全員が集える機会、ということを考えた結果だと思います。セブンズの試合を見ていても、対抗戦とリーグ戦の対抗意識が出る応援が見られたり、多くの人が楽しめていました。上智や東大の選手に試合前に声をかけると緊張していましたが、彼らもいい経験をしたと思います。いいイベントです。これから、もっと多くの人たちの耳や目に届くようにしていきたいですし、そうしていきましょう」

 緑や黒や白、黄×黒、青など、いろんな色のストッキングがトライラインを越えた80分。勝利チームを率いた堀越主将は、その場の空気も試合も楽しめたと気持ちよさそうだった。

「(コンバインドチームなので)いろんなことを言っても混乱するだけ。だからFW、BKに大事なことだけを伝えました。

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