史上最年少の14歳2か月でプロ棋士となり、快進撃を続ける“天才少年”。そのルーツは意外なところにあった!
「彼の登場は将棋界において、“黒船の来航”と言っても過言ではありません」 熱い口調でこう語るのは、数々のプロ棋士たちの勝負を40年間、撮影してきた将棋写真家の弦巻勝氏だ。古き慣習に風穴を開ける黒船の来航のごとく、今、棋界を戦々恐々とさせている“彼”とは、史上最年少の14歳と2か月でプロ入りし、非公式戦ながら天才棋士・羽生善治三冠も破った藤井聡太四段のことだ。プロ入りしてから負け知らずで、6月26日には29連勝を達成。公式戦連勝記録の新記録を樹立した。残念ながら30連勝とはならなかったが、その実力は十分に証明されたといえるだろう。
「将棋の強さだけではなく性格的にも、とても14歳の少年とは思えない落ち着きぶりなんです。インタビューでも“望外の喜び”とか“僥倖”など、難しい言葉を口にするんですよね」(将棋連盟関係者)
今回は、そんな天才中学生・藤井四段の“強さの秘密”を探っていきたい。まずは、その強さのルーツについて。将棋の世界は現在、パソコンのソフトがプロ棋士を打ち負かす時代。ゆえに、昨今は将棋ソフトで勉強するのが一般的だが、意外にも藤井四段は、昔ながらの“アナログ的”な練習で業を磨いていたのだ。「彼の名前が棋界に知れ渡ったのは“詰将棋解答選手権”。小学2年生のときに、プロ棋士もなかなか解けない難問を、90分の制限時間を半分以上残したまま全問正解したんです」(前同)
天才と言うほかない早熟ぶりだ。詰将棋をパズル感覚で楽しむ人も多いと思うが、実は藤井四段の天才的な打ち方も詰将棋が原点だったのだ。彼はひたすら、その詰将棋で腕を磨いていったのだという。本誌詰将棋コーナーの出題者である佐藤義則八段は、こう語る。
「詰将棋が強いということは、“詰む形を読むのが早い”ということ。実践においては終盤に入ったとき、相手よりも先に王手をかける形に持っていく力が優れているんです。藤井さんは小さい頃から詰将棋に親しんできたので、先を読む力も鍛えられたんだと思います」
しかし、完全なアナログ派ではないという。
藤井聡太四段、14歳らしからぬ「強さの秘密」
2017.07.03 18:00
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