平成29年度改正においては、物納について大きな改正が実現しています。物納とは、文字通り税金をお金ではなく物で納めることを言いますが、この物納については相続税についてのみ認められています。
ただし、物納については、国税にとってはあまりうれしい制度ではありません。お金で納付してもらう場合に比して、融通が利かないからです。このため、物納できる財産の種類や、物納できる財産のうち優先的に物納すべきもの(物納財産の順位)について、かなり厳格な定めが設けられています。
平成29年度改正において見直しが図られたのは、上場株式についてです。
■上場株式が物納しやすくなった
物納財産の順位は、現状以下となっており、上場株式については不動産と同じく第一順位になりました。
第1順位 不動産、船舶、国債証券、地方債証券、上場株式等
第2順位 非上場株式等
第3順位 動産
従来、上場株式の順位は第一順位ではなく、第二順位でしたが、それが繰り上がることになりました。
■物納の優位性
ところで、物納は納税者にとって有利な側面があると言われます。それは、物納財産の金額は、納付時の金額ではなく申告する金額でOKとされている点です。ここでいう申告する金額は相続発生時の評価額を意味しますから、物納が認められるまでに評価額が下落したとしても、下落前の相続発生時の評価額で納付したことになります。
具体例を申しますと、納付すべき相続税が1000、上場株式の相続発生時の評価額が1000、物納が認められた場合の上場株式の評価額が500とした場合、納付する段階では500の価値しかないにもかかわらず、1000を納付したとされる、ということです。
上場株式は値下がりのリスクも大きいですから、物納順位が上がることでこの値下がりのリスクもかなり軽減されるのではないかと期待されています。
■物納のハードルは極めて高い
ただし、物納のハードルが極めて大きいことは従来とは変わりません。
上場株式の順位が格上げされた物納 株価下落しても相続発生時の評価額でOK
2017.10.04 19:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
「ヒクイドリの部屋」から〝謎の棒〟発見される 黒くて硬くて...これは何?動物園に聞く
Jタウンネット
2
なぜ警備員の高齢化と人手不足は止まらないのか――待遇改善とデジタル活用で変わる「安全を守る仕事」
TREND NEWS CASTER
3
「病気」から「人」を診る医療へ――地域のクリニックに求められる新たな役割
TREND NEWS CASTER
4
「背中を見て学べ」はもう通用しない?世代間ギャップを埋める実践型研修の可能性
TREND NEWS CASTER
5
外国人人材の受け入れを阻む「営業の壁」 登録支援機関を支える新たな分業の形
TREND NEWS CASTER
6
暑~い夏に、リス&カワウソたちに冷たいプレゼント 仙台うみの杜水族館の企画がやさしい【7/31~8/23】
Jタウンネット
7
ペンギンも〝夏の風物詩〟満喫中 あわしまマリンパークの恒例イベントに2.2万興奮「ずっと見てたい」
Jタウンネット
8
医師はいるのに「受診できない」――医療アクセスの盲点とは
TREND NEWS CASTER
9
飲食店を支える「業務用中華点心」 人手不足時代の新たな市場価値を読み解く
TREND NEWS CASTER
10
地域産品は「物語」で価格競争を抜け出せるか、500件超の商談から見えた地方ECの課題
TREND NEWS CASTER