高島屋はロボット販売開始 百貨店が生き残りをかけるあの手この手

| 週刊実話

 大手老舗百貨店の高島屋(本社=大阪市)が10月4日、“ロボット”を専門に取り扱う売り場『ロボティクススタジオ』を新宿店にオープンさせた。もちろん、ロボット専門売り場は百貨店業界初のこと。
 高島屋が扱うロボットは、英会話ができたりAI(人工知能)搭載のもの、衣類を自動で折り畳めるものなど数万円から数百万円のものまで22種類。状況を見ながらさらに種類を増やすというが、そもそもロボット売り場の発想はどこから来たのか。

 高島屋広報担当者がその意図をこう説明する。
 「昨年の催事でロボット展を行ったところ好評で、購入相談なども受け、各メーカーからは流通ルートがないとの相談も受けました。そこで検討した結果、すでに介護や生活の中に入りつつあるロボットは、近い将来、スマホ同様の役割になるという結論に達したのです。現状、ネットなどでの購入は可能ですが、使用方法やアフターケアを含めれば、それを百貨店が担えるということで、常設を決定したのです」

 高島屋では、年間3000万円の売り上げを目指すという強気の構え。こうした百貨店での意外なロボット販売などの動きを、経営コンサルタントはこう分析する。
 「主に婦人服を中心とした衣料品をメーンに売り上げを伸ばしてきましたが、客離れが加速しているのです。また、強かった食料品でも、スーパーや専門店の躍進で、こちらも伸び悩んでいる。新しいコンテンツを入れ込んでいかなければ、先細りしていくのは確実な状況です」

 10月2日に発表された大手百貨店5社の9月の売り上げについては、高島屋は8.3%増、大丸松坂屋百貨店7%増、三越伊勢丹7.3%増、阪急阪神百貨店9.4%増、そごう・西武3.5%増と、揃って伸びている。要因は今夏後半、例年より気温が下がったために秋冬向けの衣料品の出足が好調であることと、外国人観光客による化粧品や高級腕時計、宝飾品の購入によるところが大きい。
 しかし、業界ウオッチャーはこう指摘する。
 「直近の好調は一時的なもので、構造的な不況は変わっていない。その証拠に、'16年から'17年にかけ全国で10店舗以上の百貨店が閉店に追い込まれている。

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