スペイン南部・アンダルシア地方に、思わず目を疑うような断崖絶壁の町があります。
それがロンダ。セビーリャやグラナダ、コルドバなどに比べると日本での知名度は低いものの、スペイン人のあいだでは人気の高い観光地です。
グアダレビン川の浸食によってできた峡谷の上に築かれたロンダの町のシンボルが、ヌエボ橋。18世紀に完成した石橋は、谷をまたいで旧市街と新市街をつないでいます。
橋周辺の風景が目に入った瞬間、誰もが息を呑みます。垂直に切り立った巨大な岩山の上に、張り付くようにして白い家々が並んでいるのです。
波打つような模様を描き、今にも岩の巨人と化して動き出しそうな岩山の迫力に、ただただ圧倒されるばかり。
橋の高さはおよそ100メートル。その下には深い谷が待ち受けていて、こんなところに町を造ったことに驚かずにはいられません。
右を見ても左を見ても、やはり奇岩の上に白い家々が並ぶ光景が広がっていて、大自然のもつエネルギーに圧倒されてしまいます。