1958年に発行されたイギリスの作家「マイケル・ボンド(Michael Bond)」による児童文学作品「くまのパディントン(A Bear Called Paddington Bear)」。
これまでイギリスで人形劇などのテレビ・シリーズになってきましたが、2014年に実写映画「パディントン(Paddington)」が公開されると、パディントンの可愛らしさとハートウォーミングなストーリーに世界中がパディントンの虜(とりこ)に。
2017年のクリスマス・シーズンに本国イギリスで公開された待望の「パディントン2」は、前作にも増して魅力的な新キャラクターが加わり、大ヒットになりました。
そして、日本でも公開された映画「パディントン2」をご存知の方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな世界中で愛されるクマのパディントンのゆかりとなった、イギリス・ロンドンのパディントン駅とその周辺をご紹介しましょう。
物語のパディントンという名前は、実はイギリスの実在する駅の名前。
ロンドン西部のヒースロー国際空港からの高速直通列車が到着し、主にイギリス西部への長距離列車が発着するターミナル駅であり、世界初の地下鉄である旧メトロポリタン鉄道の西端の駅でもあります。
現在のパディントン駅がこの地にオープンしたのはヴィクトリア朝の1854年。鉄骨のアーチが美しく、天窓から差し込む陽が明るく開放的な雰囲気です。
華麗なデザインが好まれたヴィクトリア朝らしく、梁の1本1本までに優雅な装飾が施されています。