少し前に、バセドウ病という病気を持つ著者による漫画「あたい、美人病になりました!」が発売され、話題になっているようです。
特徴的な名前で記憶に残りやすいですが、「美人病」とはいったいどんな病気のことなのでしょうか?医師に解説していただきました。
美人病ってどんな病気?
甲状腺の病気
美人病とは俗称であり、正式名称はバセドウ病といいます。バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰に作られる疾患であり、その結果、甲状腺の機能が亢進して(通常より高ぶり進んで)しまいます。
免疫システムの異常
甲状腺ホルモンが勝手に過剰に作られることは、体の免疫システムの異常が関係しています。
体の免疫システムとは、菌やウイルスなどの外敵に対して抗体を作り、体を守るシステムのことです。しかし、「自己免疫疾患」といって、外敵ではなく自分の臓器を敵と勘違いし抗体を作ってしまう疾患が存在します。
バセドウ病もそうした自己免疫疾患の一種であり、作られた抗体が甲状腺を攻撃することで甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまうのです。
女性に多い
バセドウ病は男性にも起こりますが、圧倒的に女性に多く、発症する原因はまだはっきりと分かっていません。